アーセナルにとってレアルの方がアトレティコより良かった!? “ほこたて対決”なら勝機アリ「これはアーセナルに有利な試合になるかもしれない」

アーセナル戦でアンチェロッティはどう出てくるか Photo/Getty Images

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低いブロックを攻略するのに苦労するアーセナル

UEFAチャンピオンズリーグでレアル・マドリードはアトレティコ・マドリードをPK戦の末に破り、ベスト8進出を決めた。そして次の対戦相手はアーセナルとなった。

アーセナルはアタッカーの大量離脱によっていささか攻撃力を欠いており、現在リーグ戦では3戦勝利なし。3戦で1ゴールに終わっている。順当にみれば、レアルが満身創痍のアーセナルを下してベスト4進出を決めそうな組合せだ。

しかし『football.london』は、アトレティコではなくレアルと当たったことをアーセナルの選手たちは密かに喜んでいるかもしれないと報じた。現在のアーセナルは低いブロックを敷く相手を崩すのに苦労しており、ウェストハム戦でも、マンチェスター・ユナイテッド戦でも大苦戦を強いられている。ラ・リーガきっての守備力を誇るアトレティコが相手であれば、同じようにアーセナルがボールを持つ展開となり、攻略に苦労しただろうというわけだ。逆にレアルが相手であれば、アーセナルは守備からカウンターを狙う展開に持ち込めるかもしれない。同メディアでは次のように綴られている。
「これはアーセナルに有利な試合になるかもしれない。彼らにはより多くのスペースが与えられ、そして重要なことに、多くのチームがアルテタをかわすためにうまく展開してきた恐ろしく低いブロックに直面することはない」

レアルがボールを持つ展開すなわち、プレミア最少失点を誇るアーセナルの守備力が存分に発揮されるということ。ウィリアム・サリバとガブリエウ・マガリャンイスの鉄壁CBコンビに加えてユリエン・ティンバーもおり、そしてベン・ホワイトも戻ってきた。GKダビド・ラジャも好調。いわゆる「ほこたて対決」に持ち込めばアーセナルにも勝機がありそうだ。

しかし、百戦錬磨のカルロ・アンチェロッティがどう出てくるかはわからない。15-16のアトレティコとの決勝戦はジネディーヌ・ジダンが監督だったが、レアルはあえてアトレティコにボールを持たせ、矛と盾を強制交換するような戦術をとり勝ったこともある。このような戦い方をしてこないとも限らない。いずれにせよ、攻撃力のレアルと守備力のアーセナルという構図がどういうバランスに傾くかが勝敗を分けるゲームになるはずだ。





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