ブラジル代表は18歳の才能エンドリックを今月も招集すべきだった? レアルで出番が限られる現状と、セレソンFW不足の悩み

レアルでは出番が限られているエンドリック photo/Getty Images

2026W杯へ魅力的なタレントだが……

ブラジル代表は今月20日に2026ワールドカップ南米予選でコロンビア、25日にアルゼンチンと対戦する予定で、すでに代表メンバーも発表されている。

このメンバー選考を巡り、ブラジル国内ではちょっとした議論があるという。それがレアル・マドリードFWエンドリックの招集外だ。

今回ブラジル代表監督ドリヴァウ・ジュニオールはFW枠でマテウス・クーニャ(ウォルバーハンプトン)、ジョアン・ペドロ(ブライトン)、ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス(レアル・マドリード)、ハフィーニャ(バルセロナ)、サヴィーニョ(マンチェスター・シティ)、エステヴァン・ウィリアン(パルメイラス)を招集しており、このうちセンターフォワードとして計算できるのはクーニャ、ペドロ、ロドリゴくらいだろうか。いずれにしても、今のブラジルはセンターフォワードの選手層が薄い。

その点エンドリックは18歳と若いが、セレソンでは昨年のイングランド戦、スペイン戦、メキシコ戦で得点を記録するなど、早くも結果を残している。センターフォワードの枚数が限られていることから、エンドリックを代表に呼ぶべきとの声も少なくないのだ。

『UOL』のジュカ・クフォーリ記者も今回のエンドリック招集外に納得していない1人で、次のように綴っている。

「彼はイングランド、スペイン相手にゴールを決めてきたが、昨年のコパ・アメリカ以降は苦い思いをしている。ドリヴァウは彼の得点本能を評価していないようだが、南米のマスコミはその理由を理解していない」

ただ、エンドリックはレアルでの出番が限られている。そこは気になるポイントの1つであり、クラブで出場時間が限られている選手を代表戦で信頼するのは難しいところがある。

しかしエンドリックが親善試合で結果を出してきたのも事実であり、2026ワールドカップへ組み込みたい戦力だ。そのためにも、出場機会確保へ今夏にレンタル移籍を選ぶのが得策か。今のセレソンにはエンドリックを巡ってジレンマがあるようで、ドリヴァウがセンターフォワードのポジションをどう考えているのか気になるところだ。

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