32歳でイングランド代表に初選出のダン・バーンの苦労人キャリアとは!? スーパーマーケットで働き、13歳で薬指を失い、愛するニューカッスルを追い出された

ダン・バーンの右手は薬指が欠けている Photo/Getty Images

カラバオ杯決勝でも先制点をゲットし大活躍

カラバオ杯決勝、ニューカッスルはリヴァプールを2-1と破り、今季初のタイトルを獲得した。先制点を挙げたのは、巨漢DFダン・バーンだ。

バーンは先日32歳で初のイングランド代表に選ばれており、まさに魔法の1週間を過ごすことになった。しかし、ここまで登りつめるのにバーンは大きな苦労を経験したようだ。そのキャリアは地道な苦労の連続だったと『THE Sun』は振り返っている。

幼い頃からマグパイズに夢中だったバーンは、セント・ジェームズ・パークのシーズンチケットを所有するほどの熱狂的なファンで、下部組織にも所属していた。しかし2003年のクリスマスごろ、11歳で見切りをつけられ放出されたという。

さらに災難は続いたようだ。13歳のとき、金網に登っていたバーンは指輪をはめた右手の薬指を引っ掛けてしまい、薬指を失ってしまう。今でもバーンの右手は薬指がない。

ニューカッスルを追い出されてからもサッカーを続けていたが、背が高くひょろひょろとした体格だったバーンは、14歳くらいまではゴールキーパーだったようだ。指を失ったことでGKの道を閉ざされ、プロ選手になるという夢は壁にぶつかった。しかしスポーツのディプロマを取得するために勉強に励み、スーパーマーケットのアズダで働きながら地元でプレイしていたという。

「もしプレミアリーグの選手になると当時の自分に言ったら、僕は笑っていただろう」とバーンは振り返っている」

17歳のときにダーリントンと契約し、バーンは選手キャリアを歩み始めるが、最初は自分でユニフォームを洗濯し、弁当を持って練習にいく毎日だったという。

2011年にプレミアリーグのフラムに移籍した後も、バーンはその体格のせいで誤解にさらされたという。誰もが彼を動きが鈍く、不器用な選手だと考え、その誤解をキャリアを通して解いていかなければならなかったと同紙は報じている。

ヨーヴィルやバーミンガムへのローン移籍を経て2016年にウィガンに移籍したが、ここでクリス・ヒュートン監督と出会ったことが転機となったようだ。2018年にヒュートン監督にブライトンへと連れてこられたバーンはその後グレアム・ポッターの指導を受け、プレミアの名DFのひとりへと上り詰めていくのだ。

32歳にしてキャリアの最高到達点ともいうべき瞬間を経験したバーン。まもなく行われるW杯予選でトーマス・トゥヘル監督が彼を代表選手として起用したなら、2010年のケビン・デイビスの33歳に次ぐ年長デビューとなる。


記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.303 躍動するサムライ18

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ