「エネルギーや自信の欠如、怪我によるものではない。単に私の判断だ」 ブライトン戦で先発落ちのフォーデン。新加入マルムシュにポジションを奪われる

マンチェスター・シティのフィル・フォーデン photo/Getty Images

続きを見る

復活に時間を要している

プレミアリーグ第29節でブライトンと対戦したマンチェスター・シティ。アーリング・ハーランドとオマル・マルムシュがそれぞれゴールを奪ったが、2つの失点を許してしまい、2-2のドロー決着となった。

昨季のプレミアリーグシーズンMVPであるフィル・フォーデンはこの試合でスタメンから外れ、終盤からの出番となった。しかし、好機は生み出せず、勝ち越し弾を奪うことはできなかった。

試合後の記者会見では『INDEPENDENT』の記者が指揮官であるペップ・グアルディオラ監督にフォーデンがスタメン落ちした理由について質問すると、以下の回答が得られた。
「エネルギーや自信の欠如、怪我によるものではない。単に私の判断だ」

「先発メンバーを選ぶ時は勝てると思って彼らを送り出さなさればならない。だから私は努力して勝てば正しいし、勝てなくてももっとよくなるかもしれない。私は正直になろうとした。前線にはスピードが必要だったし、中盤にはギュンドの知性とニコのフィジカルが必要だった」

昨季はリーグ戦で19ゴールを奪い、プレミア制覇に貢献したフォーデンだが、今季は影が薄い。それはこのブライトン戦に限らず、昨季のような絶対的な存在感はない。

このブライトン戦でフォーデンの代わり攻撃的なMFとして起用されたのが新加入のオマル・マルムシュだ。裏への抜け出し、ライン間でのプレイ、高精度のシュートパス、トップ下に必要な能力をすべてハイレベルで備えており、ブライトン戦でもゴールを決めている。

最前線ではなくトップ下で起用するのであればフォーデンとマルムシュのプロフィールは酷似している。前述したマルムシュの強みはフォーデンにもみられるものだが、今季はマルムシュが上をいっているとペップ監督は感じたのだろうか。

フォーデンはサイドや偽9番として最前線でもプレイできるが、昨季ブレイクしたのは攻撃的なMFとしてだ。しかし、今季はコンディション不良や怪我の影響で出遅れており、マルムシュの加入でプレイタイムを増やせずにいる。今季の残された試合は少ないが、昨季の輝きとマルムシュに奪われたポジションを取り戻すことはできるのだろうか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.303 躍動するサムライ18

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ