「遠藤やエリオットのような控え選手に信頼を寄せるべきだった」 CL&カラバオ杯を落としたリヴァプール指揮官スロットに初めての厳しい視線

ニューカッスルに敗れたリヴァプール photo/Getty Images

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終盤戦で疲労が出てきたか

3冠獲得もあるかと思われた今季のリヴァプールだったが、その夢はこの1週間で崩れてしまった。チャンピオンズリーグではベスト16でパリ・サンジェルマンに敗れ、16日に行われたカラバオ杯・決勝ではニューカッスルに1-2と力負けしてしまった。

プレミアリーグのタイトルは獲得に近づいているが、カップ戦を立て続けに2つも落とすことになったのはショックだろう。カラバオ杯ではニューカッスルのパフォーマンスを称賛すべきだが、リヴァプール側にミスはなかったのか。

『The Athletic』は指揮官アルネ・スロットのターンオーバーが不十分だったとの見解を示している。リヴァプールはニューカッスル、PSG戦の前にリーグ戦で格下のサウサンプトンと対戦しているが、ここでもスロットは大幅なターンオーバーをおこなわなかった。スタメンを固定して戦ってきたため、終盤戦で選手に疲労が出てきたとの意見だ。
「ニューカッスルとのファイナルで先発したうち、9人はPSGとの2ndレグにも先発している。スロットはその前のサウサンプトン戦で大幅にローテーションしなかったことを悔いているに違いない。遠藤航やエリオットのような控え選手にもっと信頼を寄せるべきだったのだ」

「例えば、グラフェンベルフは稼働しすぎだ。昨季は1839分間プレイしたが、今季はほぼ倍となる3516分間をプレイしている。ニューカッスル戦ではデュエル7回のうち3回しか勝利できず、それは同じ中盤のマクアリスター(7回中2回)、ショボスライ(8回中3回)も同様だ」

遠藤は試合を締めるクローザーとして力を発揮してきたが、先発起用の機会はほとんどない。スタメンを固定してきたからこそリーグ戦を独走できたとも言えるが、複数タイトルを狙うには主力組の負担が大きすぎたか。

もう1つの原因としては、得点部分でモハメド・サラーへの依存度が大きかったことか。PSG戦ではヌーノ・メンデス、ニューカッスル戦ではティノ・リヴラメントに上手く抑えられてしまい、サラーにも疲労が出ていたのかもしれない。開幕から中盤戦まで絶好調だっただけに、この1週間はサポーターもショックが大きいだろう。

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