ベルギー代表に復帰したレアル・マドリードGKティボー・クルトワが、代表復帰についてメディアの前で語った。
クルトワの復帰は物議を醸した。前任監督のドメニコ・テデスコとの確執により代表での出場を拒否し、昨年のEUROにも出場しなかったクルトワだが、テデスコが解任され、1月に指揮官がルディ・ガルシア監督になると心境が変化。このたび代表復帰となった。
しかし、このことにクルトワがいない期間にGKを務めたクーン・カスティールスは激怒。「クルトワが復帰するかどうかを自分で決められるのは少しおかしい。連盟がこのように考え方を変え、何もなかったかのようにレッドカーペットを敷いて、両手を広げて彼を歓迎したことはおかしい」と発言。代表からの引退を表明してしまったのだ。
クルトワはこのことについて語っている。
「クーンの気持ちはわかる。彼はナンバー1(正GK)だったし、今は僕が戻ってきた。でもサッカー協会は最初から僕を復帰させたかったから、僕をまた出場できるようにしたんだ」
「僕が全部手配したわけではないんだ。彼が言った他のことは、さらに不満があるということか? わからない。何かを言うなら、名前も言うべきだと思う」
同席したアストン・ヴィラのMFユーリ・ティーレマンスも、カスティールスがあのような発言をするべきではなかったと語っている。
「今回の状況では、クーンのあの爆弾発言は絶対に必要なかった。もちろんそのことについては議論されたが、もっとも重要なのはティボーがすべてを明らかにし、自分の話をすることができたってことだ」
クルトワは今回チームミーティングにおいて、監督や他の選手と話し合いを行ったという。
「いつも通りに到着し、監督とミーティングをした。夕食後に話し合いをしたけど、うまくいったよ。多くの誤解があり、情報が半分しか伝わっていなかったので、今何が起こっているのか説明することができた。チームメイトは質問することができ、すべてがうまくいった」
その後、クルトワはMFケビン・デ・ブライネ、FWロメル・ルカク、ティーレマンスらと座り、話し合ったという。
ネーションズリーグでウクライナ代表との2試合を行うベルギー代表。近年はあまり目立った結果を残せていないが、雨降って地固まるのか。6月に始まるW杯欧州予選にも期待したい。