練習復帰のマテタ、大ケガ負わされた“恐怖のカラテキック”を回想「やりすぎだと思う」

ロバーツの無謀なチャレンジで、足の裏のスタッドがマテタの頭部を直撃してしまった Photo/Getty Images

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耳の後ろを25針縫う大ケガ

FA杯5回戦のミルウォール対クリスタル・パレスで、GKリアム・ロバーツの足を高く上げた無謀なチャレンジにより、耳の後ろを25針縫うほどの大ケガを負って病院に搬送されたパレスFWジャン・フィリップ・マテタ。幸い手術は成功し、回復したマテタは練習に復帰したようだ。

英メディアはロバーツのラフプレイに対し「恐怖のカラテキック」などと見出しを打って非難した。マテタは『sky sports』にて、当該のシーンを振り返った。

「調子はいいし、最高だ。蹴られたこと、地面に倒れていたときのこと、すべて覚えている。そうだ、すべて覚えているよ。脳震盪みたいなものではなかった。彼が僕を蹴ったとき、僕は地面に倒れて、彼がレッドカードをもらうのを待っていた。それで大丈夫だった」
「でもドクターが来て、ケガを診たんだ。僕にはケガが見えなかったから、『血を拭いてそのまま続けさせてください』と言ったら、ドクターは『よく聞いて。(ピッチの)外に出てください』と言った」

「僕はたぶん30秒くらい『いや、プレイしたい! プレイしたい!』と言い争っていたんだけど、彼は僕が(病院に)行かなければならないと言ったんだ」

事後、ロバーツはマテタに対し謝罪したと語っていた。マテタはその件についても口を開いた。

「そう、彼は僕に連絡してきて、テキストメッセージを送ってきたけど、僕は病院にいた。僕は彼に『大丈夫、これはサッカーだから』と言ったよ。それで様子を見ようと」

「ああ、彼は謝罪したし、心配していた。でも、彼がやったことだ。僕はゴールキーパーではない。ゴールキーパーだったらもっと理解できるかもしれないけど……。ゴールキーパーが(あのような場面で)何を考えるのかはわからない」

「彼は僕が得点しないよう全力を尽くしたと思うけど、やりすぎだと思うよ」

マテタはロバーツを擁護しつつ、さすがにやりすぎだったと思ってもいるようだ。ただ、事件後にロバーツに対しSNS上で行われた執拗な中傷に対しては「それはおかしい」と完全に否定している。

ともあれ、無事にピッチに戻ってこられそうなマテタ。クリスタル・パレスはプレミアリーグのテーブルで、トップハーフまであとひと息というところまで来ている。このFWの活躍が鍵になることは間違いない。

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