現在はトルコのガラタサライでプレイするスペイン代表FWアルバロ・モラタ。レアル・マドリード、ユヴェントス、チェルシー、アトレティコ・マドリード、ミランなどさまざまなクラブを渡り歩くキャリアとなっており、移籍するたびに「このクラブでプレイするのが夢だった」とリップサービスすることでお馴染み。もはや本人もネタにしているふしがある。
しかし、本心はやはり違うようだ。スペイン『Cadena SER』のインタビューでモラタは、アトレティコ・マドリードを退団したことに後悔があると語った。
「アトレティコを去るべきかどうか、夏にもっとよく考えるべきだった。人生のあるレベルで健康でないと、あらゆる面で悪い決断を下してしまう。でもこれは変えられない。今、僕はとても幸せだよ。でももし過去に戻れるのなら、僕はおそらくその決断をしなかっただろう。今ここに来て、僕は現実を見失っていたことに気づいたんだ。僕らがヨーロッパチャンピオンになったとき、アトレティには僕を愛し、理解してくれる人々が増えていった」
「困難な時期を経験すると、たとえあなたを愛し、間違っているよと言ってくれる人がまわりにいたとしても、物事を灰色の光で見てしまうんだ。EUROの間、このこと全体が僕を悩ませていたけど、ミラン行きのチャンスが訪れて、監督が僕に毎日電話をかけてきた。僕は愛され、大切にされていると感じる必要があった。でも振り返ってみると、チョロ(シメオネ監督)も僕を大切にし、愛してくれていることに気づかなかったんだ。父とエージェントは、僕が間違っていると言っていたよ」
夏に移籍したミランを半年で離れ、トルコでプレイすることになったモラタ。キャリアは下降線と言っても過言ではないかもしれない。一方アトレティコは今季ラ・リーガで優勝争いを繰り広げており、もし残っていればモラタもリーガ制覇に向け充実した毎日だったかもしれない。
ガラタサライへ移籍したときも「僕はガラタサライでプレイすることを夢見ていた」と発言したモラタだが、やはり心はアトレティコにあったようだ。アトレティコのファンに伝えたいことは?と質問されると「貴重な時間をどうもありがとう。僕はいつもそのシャツのために全力を尽くそうとしてきた。タイトルを獲得できたらよかったと思う。僕はアトレティコのファンだから、彼らがいつも勝つことを望んでいるよ」と語った。