「大量の誹謗中傷を読み漁るなんて無理だった」 サウスゲイトが昨年のEUROで意図的にSNSを避けたと明かす

イングランドを決勝まで導いたサウスゲイト氏 Photo/Getty Images

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批判も多かったサウスゲイト政権

今回の代表ウィークで2026年の北中米W杯欧州予選を戦うイングランド代表。そんななか、元イングランド代表指揮官ガレス・サウスゲイト氏はリチャード・ディンブルビー講義に登壇。スピーチを行った。

サウスゲイト氏はおもに「若者の回復力」について講義。ソーシャルメディアが与えるプレッシャーによって、若者を取り巻く環境がいかに変化しているかについて語った。『Mirror』がその内容を伝えている。

「私が成長期だった頃、自分と比べられるのは、近所の子供や学校、サッカーチームの子供たちだけでした。私はちょっと愚かで、周りにもバカなやつが何人かいました。自分がだいたいどんな順位にいるのかはわかっていましたし、完璧な人などいないこともわかっていました」
「しかし今では、最新の流行とされるものに従わないと、嘲笑されたり、いじめられたり、バカにされることがあります。私もそのことはわかっています」

現代の若者はソーシャルメディアに日常的に接する影響で、世界中のさまざまなものから比較される状況にさらされていること、ソーシャルメディアの中毒性の高さが精神衛生、睡眠、集中力などに影響を与えていることなどについてサウスゲイト氏は語っている。

そのなかで触れられたのは、昨年のEURO2024のことだ。同氏は大会中、ノイズをシャットアウトし、精神衛生を保つために意図的にSNSを遮断していたことを明かした。

「私は意見や批判に対しては鈍感ですが、去年の夏にソーシャルメディアを漁って大量の誹謗中傷や悪口を読むつもりはありませんでした。それは私の仕事において、なんの役にも立たなかったでしょうから。できるだけソーシャルメディアから身を遠ざける必要がありました」

サウスゲイト氏のイングランド代表は決勝まで進出したものの、メンバー選考の偏りやチーム戦術の乏しさで大きな批判を受けながら戦っていた。SNSには批判的な意見だけでなく、世界中から大量の誹謗中傷が投稿されていたと考えられるが、それらは一切サウスゲイト氏には届いていなかったようだ。

結果的にタイトルには届かなかったサウスゲイト氏のイングランド。同氏は今回のイングランド代表をどんな目で見ているだろうか。

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