カブス今永昇太、開幕戦で4回69球、無安打無失点の熱投 チームは敗戦も、大谷との2度の対決を制す 

大谷との対戦成績は計7打数無安打と完璧に抑え込んでいる今永 photo/Getty Images

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ドジャースの強力打線を相手に無失点

シカゴ・カブスの今永昇太投手が開幕投手を務めたロサンゼルス・ドジャース戦で、4回無安打無失点の力投を見せた。しかしチームは今永の降板後に逆転負けを喫した。

今永はこの試合、東京ドームの大観衆が見守る中、初回先頭打者に大谷翔平を迎え、注目の日本人対決が実現する。初球は92.5マイル(約148.9キロ)の速球が高めに決まり、2球目は力が入りすぎて変化球をベース手前でたたきつけてしまう。その際、今永はマウンド上で思わず苦笑いを見せ、大舞台の緊迫感を独特の雰囲気にさせる。そしてカウント1-1から、93.1マイル(約149.8キロ)のストレートを投じると、大谷にバットを詰まらせて二ゴロに仕留めた。

1回は三者凡退で完璧な立ち上がりを見せた今永。2回には先頭から二者連続で四球を与え、ピンチを招いてしまうものの、粘りのピッチングで無失点のまま切り抜けることに成功する。そして3回には大谷との2度目の対決。カウント2-2から5球目のスライダーをとらえられたが二直に抑えた。
今永は無安打無失点の好投を続けてはいたが、4回に再び2つの四球を与えるなど球数を要した。4回も要所で素晴らしい球を決め、ドジャース打線を完璧に抑えたが、終了時点で69球に達し降板となった。クレイグ・カウンセル監督はこの今永の交代の理由として、70球が目処で、適切なタイミングだったと語っている。

一方、今永は試合後に自身の出来を振り返ると「いつもは失点も計算しながらマウンドに上がるが、今日は無失点を意識した。何とか球数も使いながら無失点で投げられた」と無事に仕事を果たした感想を述べた。

またドジャースの開幕投手であった山本由伸との投げ合いについては「彼は(味方がリードすると)すごく波に乗ってきますし、点を取られると相手に流れが行くので無失点を意識した。2回は、まあこんなもんだと思いながら、無失点に抑えられて良かったと思う」と語った。

絶好調という内容ではないにしても、今季の初登板で安定感を見せた今永。この日はチームは敗れたが、米国へ帰国後も開幕ローテーションを守る活躍が期待される。

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