ブラジル国内リーグのレベルは過小評価されている? 今もオランダ代表の主軸FWデパイの輝き「レベルはエールディヴィジより高いと思う」

コリンチャンスでプレイするデパイ photo/Getty Images

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コリンチャンスでのプレイに一定の評価

現在のオランダ代表はFWのピースが不足しており、かつてのような派手さはない。新世代が育っていないところもあり、今も攻撃陣ではベテランのFWメンフィス・デパイに期待がかかる。

デパイは昨年よりブラジルのコリンチャンスでプレイしており、欧州5大リーグを離れたことからピークは過ぎたと考える人もいる。ただ、オランダで監督職からスカウトまで務めてきたハンス・ファン・デル・ゼー氏は世間がブラジル国内リーグのことを過小評価しすぎていると主張する。

デパイは今月の代表メンバーにも入っているが、ゼー氏はそれも妥当な選出だと現在のデパイを評価する。
「コリンチャンスに移籍すると聞いた時、またデパイは怪我をすることになるだろうと思ったよ。あっちのDFはアタッカーへの対応が非常に激しいからね。メンフィスでは上手くいかないだろうと。しかし、驚いたことに彼はフィジカル面で頑張っている。彼は何でもこなしているよ。ブラジル国内リーグは、南米の中では圧倒的に強いリーグだ。レベルは欧州5大リーグほどではないが、エールディヴィジよりは高いと思う。ブラジルのプレイスピードを過小評価している人は多い。ゆっくり進んでいるようにも見えるが、一度スイッチが入ると容赦がない。メンフィスはその環境で本当に試されている」

「今のオランダ代表の前線を見れば、メンフィスは間違いなく入るべき選手だ。彼はコリンチャンスで違いを生み出している。向こうの対戦相手もメンフィスのことを称賛しているんだ。ブラジル人DFはこう言っている。『メンフィスは我々とは異なるレベルにいる。毎週5万人は入るスタジアムで実力を示しているんだ』とね」(『UN.nl』より)。

オランダ代表を指揮するロナルド・クーマンのデパイへの信頼は厚い。デパイは批判されたこともあるが、それでもオランダ代表ではロビン・ファン・ペルシー(50ゴール)に次いで通算得点ランク2位となる46ゴールを挙げている。来年のワールドカップも戦うならば、ファン・ペルシーの記録を塗り替えることも不可能ではない。その実力はもっと高く評価されるべきなのだろう。

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