バルセロナで上手くいかなかったケイリソンのケースも参考に? ブラジルに戻ったV・ロッキのキャリアはどうなる「4年ほどプレイしてから欧州に戻ることも」

バルセロナからベティスにレンタル移籍していたロッキ photo/Getty Images

続きを見る

欧州でのキャリアは1年でストップすることに

ブラジルのアトレチコ・パラナエンセからバルセロナに移籍して約1年。ブラジル人FWヴィトール・ロッキは、今冬にブラジルの名門パルメイラスと契約を結んだ。

1年で母国ブラジルに戻ることになり、欧州でのキャリアはひとまず失敗と見ていいだろう。昨夏はバルセロナから同じスペインのレアル・ベティスへとレンタル移籍していたが、結局はブラジルへ戻ることになった。

近年は早い段階で欧州トップリーグにチャレンジするブラジル人選手も目立つが、全員が成功するというわけではない。リーグや欧州での生活、クラブとの相性の問題もある。ブラジル『UOL』によると、ロッキの代理人を務めるアンドレ・キュリー氏は数年後にもう一度欧州挑戦する可能性もあるとしつつ、ロッキのブラジル復帰について次のように振り返っている。
「ヴィトールはパルメイラスで2、3年、あるいは4年ほどプレイしてから欧州に戻ることもできる。もちろんブラジル代表に入ることもだ。当初の彼にブラジル復帰の考えはなかったが、私は彼にケイリソンなど過去のケースを話した」

ケイリソンはブラジル国内のコリチーバ、パルメイラスで結果を残し、2009年にバルセロナと契約したブラジル人FWだ。しかしバルセロナでは1試合も出番がなく、ベンフィカ、フィオレンティーナとレンタル移籍を経て、2010年に同じくレンタルの形でブラジルのサントスへ移籍。2014年には古巣コリチーバに完全移籍の形で戻っており、ケイリソンも欧州では結果を残せなかった。

キュリー氏は、ケイリソンの場合はバルセロナのスタイルに合っていなかったと振り返る。

「彼はブラジル国内でゴールを重ねていたが、個人的にはイブラヒモビッチと同じくバルセロナのスタイルには合わないと考えていた。ケイリソンはトップクラスの実力者だったが、純粋なフィニッシャーだった。結局彼はベンフィカ、フィオレンティーナ、サントス、クルゼイロとレンタルされた」

欧州のトップクラブと契約しても、レンタル移籍を続けるキャリアになるのは得策ではないというのがキュリー氏の考えだ。ロッキはまだ20歳と若いため、一度ブラジルへ戻って立て直すのも悪くないはず。パルメイラスとは2029年まで契約を結んでいるが、再び欧州へ戻ってくることも不可能ではないだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.303 躍動するサムライ18

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ