日本時間の21日早朝、UEFAネーションズリーグ準々決勝1stレグ、オランダ代表対スペイン代表の一戦が行われた。
8分、試合が動く。ヤマルがハトからゴール前でボールを奪うと、ペドリ、ニコ・ウィリアムズと繋ぎ、最後はニコが華麗な反転からのシュートを叩き込みスペインが先制。最初のチャンスを逃さなかった。
先手をとられたオランダはデ・ヨングがゲームを組み立てフリンポン、ガクポの両翼からスペインゴールに迫ろうと試みるが、ここはククレジャ、ペドロ・ポロの両SBがしっかりとケアし、チャンスを作らせない。
20分、オランダはCKの流れからファン・ダイクがボレーシュートを放つが、惜しくも枠を捉えることはできず。しかし27分、右サイドのフリンポンが強引に突破を図ると、パスを受けたラインデルスがクロス。これは弾かれるが、こぼれ球を拾ったジャスティン・クライファートからのパスを受けたガクポが右足を豪快に振り抜き、ゴール。オランダが試合を振り出しに戻した。
勢いに乗るオランダはガクポからのスルーパスに抜け出したクライファートが中へ絶妙なクロスを入れるが、惜しくも合わず。ホームサポーターの声援を受け、オランダが攻勢を強める。35分にはガクポからのパスを受けたデパイがPA外から強烈なシュートを放つが、これはスペインの守護神GKウナイ・シモンがセーブ。
ややオランダに流れを持っていかれているスペインは2CBの間にスビメンディが落ちてビルドアップを展開するも、コンパクトなオランダの陣形を前に思うように前進できず。中盤で囲まれ、ボールを失ってしまうシーンが多くなる。そんななか、39分スペインにアクシデント。クバルシが座り込んでしまい、プレイ続行不可に。代わりにボーンマスで成長著しい19歳ディーン・ハイセンがスペイン代表デビューを飾る。
立ち上がりはスペインが主導権を握ったが、時間が経つにつれホームのオランダペースに変わった前半は両者共に1点を決めて折り返す。
両者交代なしで迎えた後半。いきなり試合が動く。ラインデルスとのワンツーで右サイドを突破したフリンポンのマイナスのクロスを走り込んできたラインデルスが冷静に流し込み、後半開始40秒でオランダが逆転に成功する。
逆転されたスペインはボールを保持しながら前への圧力を高めるも、決定機を作るまでには至らず。主導権は変わらずオランダが握る。
するとスペインは65分に3枚替え。ペドリ、モラタ、ヤマルに代えてダニ・オルモ、アジョセ・ペレス、オヤルサバルを投入し、攻撃陣をフレッシュなメンバーに入れ替える。
72分、オランダはデ・ヨングとクライファートに代えてコープマイネルスとシャビ・シモンズを投入する。
スペインはニコとダニ・オルモを中心にオランダゴールに攻め立てるも、集中したディフェンスラインを崩すことはできず、シュートまでの形が作れない時間が続く。
そんななか、80分ル・ノルマンに激しいタックルを行ったハトが一発退場を受け、オランダは1人少ない状況で残り10分を戦うことに。そのためオランダはデパイを下げてデ・リフトを投入する。
数的有利になったスペインは83分ファビアン・ルイスに代えてミケル・メリーノをピッチに入れる。猛攻仕掛けるスペインは84分ハイセンのスルーパスにニコが反応し、カットインからシュートを狙うが、これはオランダの守護神GKフェルブルッヘンがキャッチ。
耐えるオランダと猛攻仕掛けるスペインという構図で終盤は試合が進む。すると、92分、ニコがカットインからシュートを放つと、これはGKに弾かれるもメリーノがこぼれ球に反応し、貴重な同点ゴールを叩き込む。
スペインは最後まで逆転ゴールを狙い、攻め立てたが、このままスコアは動かず。ネーションズリーグ準々決勝の注目カードの1stレグは両者譲らず、2-2のドローで終わった。
オランダ 2-2 スペイン
オランダ得点者
コーディ・ガクポ(28分)、タイアニ・ラインデルス(46分)
スペイン得点者
ニコ・ウィリアムズ(9分)、ミケル・メリーノ(90+2分)