アメリカ代表は本当に“チェルシーに勝てる”ほど強いのか!? 「最悪のパフォーマンス」でパナマに敗戦。FIFAランクは上がったが……

マッケニーらタレントは揃っているが Photo/Getty Images

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パナマの堅守を崩せなかった

CONCACAFネーションズリーグ準決勝で、アメリカ代表はパナマ代表と対戦。しかしアディショナルタイムまで得点を奪えずにいると、90+4分にパナマのセシリオ・ワーテルマンに決勝ゴールを許し、敗戦した。

『ESPN』は、これはマウリシオ・ポチェッティーノ監督就任後で最悪のパフォーマンスだったと酷評。昨年9月10日に同監督が就任して以来、公式戦では負けがなかったが、初の敗戦となった。また、アメリカがパナマに敗れるのは2023年のゴールドカップ(PK戦での敗戦)、昨夏のコパ・アメリカに続いて3度目となった。

試合後、アメリカのポチェッティーノ監督は「これは私たちが一緒にこの旅を築き、ワールドカップでプレイするという目標、競争力をつけるという目標に向かって前進したいと思う方法ではない。がっかりしている」と語っている。
現在FIFAランク16位と、力をつけてきたアメリカ。来年の北中米W杯では開催国ということもあり、台風の目となりそうな予感もある。だがアメリカは本当に強いのだろうか。ミランFWクリスティアン・プリシッチ、ユヴェントスMFウェストン・マッケニーやティモシー・ウェアなど精鋭が揃ってはいるが、パナマ戦では不毛なパス回しに終始し、セットプレイも貧弱だったと同メディアは評している。

ポチェッティーノ就任後の連勝によってFIFAランクが上がってきてはいるが、相手はジャマイカやコスタリカなど中米の国ばかりで、南米や欧州の強国と当たったわけではない。また、今回のパナマ戦のように守備を固められると崩せないという弱点も露呈している。まだポチェッティーノのチームは進歩の途中であると見るべきか。

かつて94年のアメリカ大会を戦ったアレクシー・ララス氏は、今のアメリカならチェルシーほか欧州のトップクラブにも勝てると豪語していたが、本当にそのような勢いがあるのか疑問が残る敗戦となってしまった。



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