フライブルクMF堂安律は今夏ステップアップを決断するのか クラブは適正オファーあれば移籍容認の方針

フライブルクの堂安律 photo/Getty Images

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フライブルク躍進の原動力

ブンデスリーガでは中堅クラブと目されているフライブルクだが、今シーズンは好調を維持し、前節終了時点での順位は6位。4位フランクフルトとの勝ち点差はわずか3ポイントなので、UEFAヨーロッパリーグ(EL)どころかUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場権も十分に狙える位置につけている。

そしてこのフライブルク躍進の牽引役となっているのが日本代表MF堂安律だ。フライブルク加入3シーズン目となる今季、堂安はここまでブンデスリーガ全試合に全発出場して8ゴール6アシストを記録。ドリブル突破の成功率69%はバイエルン・ミュンヘンのジャマル・ムシアラ(61%)、レヴァークーゼンのフロリアン・ヴィルツ(60%)というドイツの若き至宝をも凌いでいて、フライブルクのクレメンス・ハルテンバッハSD(スポーツディレクター)も堂安に対して称賛の言葉を惜しまない。

「リツはオールラウンダーとしてどのチームでも最高クラスに位置づけられる選手だ。現代の理想的なフットボーラーについて尋ねられたら、『リツ・ドウアンだ!』と私は答えるよ。我々にとって彼は極めて重要な選手なんだ」(ドイツ紙『Sport Bild』)
フライブルクを代表する選手となった堂安は、既に複数のクラブに補強候補としてリストアップされる存在となっていて、なかでもフランクフルトが獲得に向けた動きを本格化させつつあるとされる。

こうした中、ドイツ紙『Bild』によればフライブルクは移籍金1500万ユーロ(約24億円)を交渉開始の最低ラインに設定していて、それ以上のオファーがあれば移籍を容認する方針であるという。

ハルテンバッハ氏が言うように、堂安がチームの牽引役であることは間違いない。しかし、既に同じポジションにエレン・ディンクチ、ニクラス・ベステといった堂安の代役を務められそうな若手選手がチームにいることや、今年夏の最大の補強ポイントであるセンターフォワードの新戦力獲得に向けた資金を必要としていることなどから、適正金額のオファーがあればフライブルクは交渉に応じるだろうと『Bild』は分析している。

ワールドカップ本大会を翌年に控えた難しい時期ではあるが、今年の夏に堂安がフライブルクを去る可能性も十分にありそうだ。

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