6月の豪州戦は日本にとっても良い腕試しに 最終予選で豪州が調子を上げてきた「我々が構築したいものが形になってきたと初めて感じた」

インドネシアに5発大勝を飾ったオーストラリア photo/Getty Images

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今月はインドネシアに5発快勝

2026ワールドカップ・アジア最終予選の初戦でバーレーンに0-1で敗れ、続くインドネシア戦もスコアレスドローと、オーストラリア代表は苦しいスタートを切っていた。

この結果を受け、オーストラリアは代表監督グラハム・アーノルドを解任。アーノルドは2022ワールドカップ・カタール大会でチームをベスト16へ導いていたが、オーストラリアの判断は素早かった。

後を託されたのは、現役時代にサンフレッチェ広島でもプレイした経験を持つトニー・ポポヴィッチだ。難しい仕事だったのは間違いないが、オーストラリアは今月20日に行われたインドネシア戦に5-1で大勝。勝ち点を10まで伸ばし、ワールドカップ出場を決めた日本代表に続いてグループCの2位につけている。
豪『The West』によると、ポポヴィッチもインドネシア戦の結果に「このトレーニングキャンプを通じ、我々が構築したいものが形になってきたと初めて感じた」と手応えを口にしている。

ポポヴィッチの仕事でまず評価すべきは、就任早々に行われた昨年10月の日本戦だ。絶好調の日本と埼玉スタジアム2002で対戦し、オーストラリアはシュートを1本しか打てない展開ながら1-1のドローに持ち込んだ。就任当初の日本戦では徹底的に守備を固めて勝ち点を拾い、そこからこの3月シリーズへチームのベースを作ってきたのだ。

すでに日本はワールドカップ出場を決めたが、6月には再びオーストラリアと戦う予定となっている。日本にとっては消化試合の扱いとなるが、敵地でのオーストラリア戦は貴重な場だ。オーストラリアの方は予選突破へ本気モードで臨んでくるはずで、ポポヴィッチのスタイルも浸透しつつある。昨年10月のゲームとは違い、日本にとって良い腕試しとなるはずだ。

一時は危ない状況に陥りながらも、グループCの2位まで順位を上げてきたオーストラリア。ポポヴィッチの仕事は評価されるべきであり、2026ワールドカップへチーム作りは着々と進んでいるようだ。

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