「才能だけではファイナルまで到達できない」 ブッカーが語るサンズでの苦悩とチームの問題点

サンズのブッカー photo/Getty Images

フランチャイズを優勝に導けるか

デビン・ブッカーとフェニックス・サンズがNBAファイナルに出場したのは4シーズン前のことで、それほど昔の話ではない。しかし現在のサンズは34勝37敗でウェスタンカンファレンス10位に低迷しており、ファンとチーム、そして選手自身が求めている結果を残せずにいる。

サンズの生え抜きスターとして活躍してきたブッカーは現在のチーム状況に大きなフラストレーションを抱えていることを『FOX Sports』のメリッサ・ローリン氏に語っている。

「今の状況にとてもイライラしているね。私たちは以前、ここでウェスタン・カンファレンスの決勝戦に勝利したチームだった。そのとき自分もここで戦っていた」

チームのタレント力だけを見れば、サンズはケビン・デュラント、ブラッドリー・ビール、デビン・ブッカーというリーグで最高のロスターを持つチームの一つだと言えるだろう。リーグでもトップクラスのサラリーを支払っているにも関わらず、チームの現状はウェストのプレイイン圏内に辛うじて入るだけにとどまっている。

「才能だけではファイナルまで到達できない」と自身のこれまでの経験からブッカーは語る。

「私は、より多くの勝利を積み上げる方法を見つけたトップスターの少ないチームにいた。それはただの小さな違いだ。人々がいつも言うことである、試合中の細かい部分のこと。しかし、私たちのキャリアのこの部分では、それは日々の試行錯誤の中で作り上げ、考えつくして、より学ぶこと必要があるものであることを知るべきだと思う」

今季のブッカーが残してきた65試合で平均25.8得点、4.1リバウンド、7アシストという数字は間違いなく彼がリーグでも傑出した存在であることを示している。リーグ最初の9試合を8勝1敗で過ごしたときはサンズは優勝候補の本命にもみられていたが、その成功は長くは続かなかった。大きな負担を背負う3人のスターが怪我すればたちまちチームは崩れ、チームのケミストリーが未成熟であることを露呈し、順位を落とす結果となってきた。

それでもサンズは現在(3月22日)3連勝を達成しており、イースト首位のクリーブランド・キャバリアーズ戦で、11点差をつけて勝利をおさめている。タレント力では間違いなくトップクラスのチームがプレイオフまでにどれだけチームを熟成させることができるのか、期待がかかるところだ。

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