オーストラリアに大敗のインドネシア 急激な監督交代にサウジ国民が激怒

新しくインドネシア代表に就任したパトリック・クライファート photo/Getty Images

続きを見る

今年1月にクライファートが就任したが……

3月20日にワールドカップ北中米大会アジア最終予選が各地で行われ、3位のインドネシアは敵地でオーストラリアと対戦し1−5で敗れた。この結果にインドネシア国民だけでなくサウジアラビア国民も激怒していると『TVONENEWS』が報じている。

今年1月にそれまでインドネシア代表を率いていた韓国人監督のシン・テヨン監督を解任。新たにオランダのレジェンドであるパトリック・クライファート氏を迎え、新監督の下でワールドカップ予選を戦う方針に変えたインドネシア代表。そんな中迎えた最終予選第7節のオーストラリア戦でチームは5失点の大敗。結果的に初のワールドカップ出場が遠のく結果となってしまった。

この結果にインドネシア国民が怒りを見せる中、同グループのサウジアラビアの国民も激怒。同メディアは「この結果に不満を持ったサウジアラビアの国民が『パトリック・クライファートはアウト』というハッシュタグをSNS上で表示し始めた」と伝えており、さらにSNS上では「エリック・トヒル(インドネシアサッカー協会会長)、あなたのやり方はおかしい。なぜシン・テヨンを解雇しパトリック・クライファートを監督にしたのか?」「インドネシアにおけるオランダの影響は本当に恐ろしい。 パトリック・クライファートが監督になれるのか?」といった急遽監督交代を行ったインドネシアサッカー協会の方針に対し不満の声が多く聞かれるとのことだ。
またインドネシアは11月の第6節にてサウジアラビアと対戦し2−0で勝利していた。このことで「彼らはシン・テヨンの方が相応しいだろう。それまでの予選では輝いていたが、突如彼をクビにして監督としての実績がよくないクライファートを連れてきた」と前体制の方が良かったと指摘する声も挙がっていた。

グループCでは日本がワールドカップ出場権を獲得したため、残る1つの椅子をかけて5カ国が争う展開。サウジアラビアにとって特にオーストラリアはその残りの椅子をかけた最大のライバルとなるために、今回の結果は自国にとって今後不利になりかねないだろう。サウジアラビアとオーストラリアは最終節に直接対決を迎えるが、それまでに少しでも優位に立っておきたいところだ。

インドネシアは次節ホームでバーレーンと、サウジアラビアは埼玉スタジアムにて日本と対戦する。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.303 躍動するサムライ18

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:各国代表

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ