マリナーズ、藤浪晋太郎にマイナー降格を通告 OP戦では粘りの投球を見せるも、依然として制球難を露呈

最速165キロの剛腕を誇る藤浪 photo/Getty Images

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粘りの投球で奮闘はしていたが……

日本時間3月23日、シアトル・マリナーズが、藤浪晋太郎投手をマイナーキャンプに配置転換したことを発表した。

藤浪は2025年1月にマリナーズとマイナー契約を結んでから、招待選手としてここまでスプリング・トレーニングに参加してきたが、目標だった開幕ロースター入りは絶望的となった。

2023年にMLBに挑戦し、1年目はオークランド・アスレチックスやボルティモア・オリオールズで憧れのメジャーのマウンドに上がった。高い才能を感じさせる投球は見せたものの、NPB時代から続く制球難で安定したピッチングが披露できず、2024年のオフにニューヨーク・メッツへ移ってからは、昨季は一度もマウンドに上がることはできなかった。
今季こそ、MLBへの復活を目指し、新天地のキャンプで調整を続け、オープン戦では粘りのピッチングも見せたが、マリナーズ首脳陣の信頼を勝ち取ることはできなかった。

今春のオープン戦の成績は7試合で6回2/3を投げ、1ホールド、1セーブ、防御率5.40、被打率.182、WHIP1.80、奪三振率5.40、与四球率10.80。登板した7試合中6試合で四球を与え、三者凡退に抑えた試合がなかった。制球難の課題は今後も向き合っていく必要がありそうだ。

藤浪は今後、マリナーズ傘下の3Aタコマで試合に出場し、結果を出し続けなければならない。本人はメディアの取材で日本のプロ野球復帰については全く考えていないと語っている。マリナーズは強力な投手陣を誇るチーム故に、今後ここでメジャー昇格を勝ち取るには、この課題の克服が最優先とされることだろう。

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