ユヴェントスのモッタ解任は早すぎる? “モッタ流”のシステム浸透には時間が必要だった「新時代のサッカーを取り入れるまでの忍耐力がなかった」

ユヴェントスを離れることになったモッタ photo/Getty Images

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4位とも1ポイントしか離れていないが……

セリエA第29節まで消化して5位に位置するユヴェントスは、指揮官チアゴ・モッタの解任を発表した。後任にはイゴール・トゥドールが就任することになり、今季よりスタートしたモッタ体制は1シーズン持たずに終わることになった。

ここまでのモッタの仕事がパーフェクトだったわけではない。しかし、解任へと動いたモッタの判断は正しかったのだろうか。『Get Footballnews Italy』はユヴェントスの忍耐が足りないと批判し、モッタ解任に納得していない。

モッタは昨季ボローニャを5位に導いており、独特なシステムでの戦い方が話題となった。ユヴェントスがモッタに近代的なシステムを駆使した革新的なサッカーを求めていたのは間違いない。しかし、そうしたシステムを落とし込むにはそれなりの時間が必要となる。ユヴェントスは我慢が足りなかったのだろうか。
「ユヴェントスがモッタを招聘した目的は、新時代のサッカーを取り入れることにあったはずだ。クラブは、実用的で古いスタイルから脱却したいと考えていた。しかし、ユヴェントスはそうしたスタイルの移行には常に時間がかかることを理解できていなかった。もちろんモッタが自分のやり方に固執し、クラブで孤立したところはある。それでも、解任は正当なものなのだろうか。ユヴェントスはトップ4入りを考えての監督交代ということだが、実際には現在4位とは1ポイントしか離れていない。しかも次の5試合のうち4試合はパルマ、モンツァ、レッチェ、ジェノアといった格下との対戦だ」

「モッタのようなアプローチを執る監督は、アッレグリやピオリよりもシステムが複雑になりやすく、短期的な成功に繋がるとは限らない。モッタやサッリのような監督を招聘する場合、クラブは忍耐強く自分たちの道を進んでいく覚悟が必要だ。アッレグリのようなタイプは短期から中期のニーズを満たすが、代わりに長期的プランを犠牲し、若手の育成などには重点を置いていない。こうしたアプローチの方が経済的理由からCL出場にこだわるユヴェントスには合っていたのだろう。モッタに非がないとは言わないが、ユヴェントスには新時代のサッカーを取り入れるまでの忍耐力がなかった」

現在4位のボローニャとは1ポイントしか離れておらず、トップ4入りはまだまだ現実的な目標だ。直近の2試合でアタランタに0-4、フィオレンティーナに0-3と悪い内容で負けているのは確かだが、解任の決断は早すぎたのだろうか。

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