イングランド代表に進化は見えたか 「退屈で、退屈」「サウスゲイト時代の終わりからほとんど何も変わっていない」と英紙酷評

イングランド代表を率いるトゥヘル監督 Photo/Getty Images

続きを見る

ラトビアに3-0と勝利も

イングランド代表はW杯北中米大会の欧州予選にてラトビア代表と対戦。3-0と勝利を収めた。前半にチェルシーDFリース・ジェイムズが見事なフリーキックを沈めると、後半にもハリー・ケインとエベレチ・エゼが加点。スコアの上では快勝となった。

しかし、英紙の評価は辛辣だ。『Daily Mail』は、「これまでのところ、サウスゲイト監督の終焉以来何も変わっていない。イングランドはFIFAの世界ランキングでブルンジとドミニカ共和国との間にランクされている相手チームを倒すのに苦労し、退屈で、退屈なプレイをしていた」と酷評した。

初陣となったアルバニア代表戦後にトーマス・トゥヘル監督は、アイデンティティ、明晰さ、リズム、自由が足りないと欠けているものについて語っていたが、同紙はこの試合についても「まったく同じことを言うだろう」と綴っている。
果たしてイングランド代表は進化したのか。ポジティブな面としては、マーカス・ラッシュフォードが存在感のなかったアルバニア戦よりも積極的にチャンスを作り出していたこと、初招集のマイルス・ルイス・スケリーが再び良いパフォーマンスを見せたこと、途中出場のエゼに得点が生まれたことなどが挙げられる。しかし、本来はもっと圧倒してもおかしくない相手だった。

前半18分には危ういシーンもあった。ラトビアのロバーツ・サヴァルニエクスが前方に蹴り込んだボールに対し、マーク・グエーイとジョーダン・ピックフォードが同時にカバーに行き、交錯してボールをこぼしてしまった。それを拾った相手のシュートはサイドネットに突き刺さったが、先制されてもおかしくないシーンだった。

タレント軍団を擁しながらも、試合内容では批判を浴びることが多いイングランド代表。前任者ガレス・サウスゲイトの時代からの課題だが、今のところトゥヘルも同じ問題にぶつかっているのかもしれない。



記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.303 躍動するサムライ18

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:各国代表

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ