負ければ2位以内が消滅する中国 前節5発大勝の豪州との対戦を前にすでに諦めムード「勝つ可能性は低い」

オーストラリア戦に勝利しなければ2位以内での出場が消滅する中国代表 photo/Getty Images

続きを見る

4次予選への出場にシフトか

ワールドカップ北中米大会アジア最終予選は25日に第8節が行われる。ここまで2勝5敗勝ち点6の中国代表は、ホームでオーストラリアを迎えるが、現地メディアは試合を前にすでに諦めムードが漂っているようだ。

前節アウェイで行われたサウジアラビアとの試合。前半アディショナルタイムに中国代表MFリン・リョウメイがラフプレイで一発退場となり、数的不利に陥ったことで中国は0−1で敗れてしまった。この結果、同じく敗れたバーレーン、インドネシアと勝ち点6で変わらないものの、得失点差で最下位に沈んでいる状況だ。中国は次節ホームでオーストラリアと対戦するが、この試合で敗れてしまうと本大会ストレートで出場できる2位以内が消滅してしまう。そのためこの試合は是が非でも勝利したいところだが、中国メディア『捜狐』は悲観的であり、「前節のサウジアラビア戦で敗戦を喫した代表チームは、主力の3人が負傷や累積等で出場できないため苦境に追い込まれる一方で、オーストラリアは前節5−1で勝利し士気を高めたばかりだ。 このような相手にサッカー代表チームが勝つ可能性は低く、負ける可能性が高い」と現状を把握し、ホームとはいえオーストラリアに勝利することが難しいと述べた。

同メディアは2位以内の出場を諦め、4次予選からの出場が現実的だと伝えており、「次の試合では、直接対決のインドネシアとバーレーンの結果に特に注目する必要があるだろう。 6月の最後の2試合は中国代表にとって生死を賭けた戦いとなる。チームはその時まで希望の光を保つために、少なくとも4ポイントを獲得するよう努力する必要がある。インドネシアとのアウェイ戦で負ければ、早期敗退を意味することになる」と6月の2連戦の結果が重要であることを述べた。
今予選では初戦で日本に大敗、以降もサウジアラビア、オーストラリア戦と連敗したが、第4節のインドネシア戦で最終予選初白星、第5節のバーレーン戦も勝利し、他国が揃って不調なこともあり、11月シリーズ終了時点で3位から6位まで勝ち点が6ポイント、かつ2位と1ポイント差で最下位に沈んだとはいえ2位での本戦出場の可能性は十分あった。それだけにこのサウジアラビア戦を落としてしまったこと、さらに3人の主力選手を欠いたことは痛い。そんな状況で迎えるオーストラリアとの一戦だが、果たして一矢報いることができるのか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.303 躍動するサムライ18

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:各国代表

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ