コパ・アメリカ2015、2016を制覇した時は強かったのに…… 今やチリは南米予選“最下位”と危機的状況に「命がけで戦っている」

チリの戦力低下は止まらず photo/Getty Images

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この後勝負のエクアドル戦へ

2015年と2016年にはコパ・アメリカも制し、2017年のコンフェデレーションズ杯では準優勝を果たすなど、この時期のチリ代表は強かった。

当時はアレクシス・サンチェスやクラウディオ・ブラーボ、アルトゥーロ・ビダルなど黄金世代と呼べる選手たちが揃っていたわけだが、チリはそこからの世代交代に失敗した。

現在チリは2026ワールドカップ南米予選を戦っているが、13試合を消化した段階でチリは最下位に沈んでいる。2勝3分8敗と散々な成績になっていて、コパ・アメリカを連覇していた頃から10年ほどでこんな状態になるとは予想できなかったか。
チリは26日に第14節でエクアドル代表と対戦するが、当然ながら負けは許されない。今回のワールドカップから出場国が48に拡大し、南米枠も6.5に増えている。南米予選6位までがワールドカップ出場権を獲得でき、7位のチームも大陸間プレイオフへ進むチャンスがある。現在7位のボリビアと最下位チリは勝ち点差が4しか開いていないため、まだ7位に滑り込むことは可能だ。

今月の代表メンバーにも、変わることなくアレクシス・サンチェスやビダル、FWエドゥアルド・バルガスといったベテランが招集されていて、この3人は1980年代生まれの選手だ。

今もベテランに頼るしかない状況だが、ワールドカップ出場へ全世代の力が必要だ。『Mundo Deportivo』によると、ビダルはエクアドル戦を決勝のように戦うと意気込む。

「命がけで戦っているし、僕たちは非常に集中している。(エクアドル戦は)決勝戦だと思っている。僕たちは自分たちのプレイに集中し、勝つだけだ。激しい試合になるだろう。エクアドルのことはよく知っているし、彼らをリスペクトもしている。それでも僕たちは勝ち点3が必要だ。この状況を好転させ、ワールドカップ出場を争うチャンスがあると信じている。サッカーには必ず2度目のチャンスがあるんだよ。チリ人は困難な状況に直面した時こそ力を発揮する。それがチームの強さの秘訣でもある」

チリは2018年大会、2022年大会も出場権を逃しており、戦力低下に歯止めがかからない状況だ。出場枠が拡大した今回も出場できないとなればショックは大きいが、ここで踏ん張れるか。

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