今夏もまたスケジュールが酷すぎる…… 代表戦の4日後にクラブW杯開幕 ハリー・ケインも「選手たちの声はあまり聞いてもらえない」

バイエルンの一員として今夏、クラブW杯に参加する予定のケイン Photo/Getty Images

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“燃え尽き症候群”が心配される

トーマス・トゥヘル体制となってW杯欧州予選で2連勝を飾ったイングランド代表。次回は6月7日にW杯予選のアンドラ戦、6月10日にセネガル代表との親善試合を行う(いずれも現地時間)。

しかし、一部の選手たちにはまたもや過酷なスケジュールが待ち構えていることになる。セネガルとの試合から4日後の14日に、アメリカでクラブW杯が開幕する。

15日に行われるグループC初戦はバイエルン・ミュンヘン対オークランド・シティとなっており、イングランドのハリー・ケインはここに出場する可能性が高い。セネガル戦の5日後だ。代表監督トゥヘルは、アンドラ戦後に選手たちをアメリカへ派遣し、親善試合は別のメンバーで戦う可能性を示唆した。英『Daily Mail』が伝えている。
「チームを少し変え、出場していない選手に親善試合に出場する機会を与えるチャンスかもしれない」

たとえばイングランド代表であれば、ケインのほかリース・ジェイムズ、レヴィ・コルウィル、ノニ・マドゥエケ、コナー・ギャラガー、フィル・フォーデン、ジョン・ストーンズ、ジャック・グリーリッシュなどの選手が影響を受ける可能性が考えられる。ケインはこの過酷なスケジュールについて語っている。

「もちろん、また休みのない夏がやってくる。慣れてきたと思う。僕たちにできることは何もない。コーチ陣と話し合って、できる限りのことをするしかない」

「どの試合も重要だから、選ぶのは難しい。バイエルン・ミュンヘンでプレイすることは重要だし、イングランド代表としてプレイすることも重要だ」

「それは本当に難しいバランスだ。正直に言うと、自分たちの意見はあまり聞いてもらえていないと思う。誰もが自分の分、自分の大会、自分の賞を欲しがっている。そして選手とは、それをやり遂げなければならない人たちだ。でも僕はサッカーをするのが大好きだから、そこについて文句を言うつもりはない」

ケインは選手としての責務を全うすると語ったが、スケジュールに問題があること、選手に選ぶ余地がないことは否定しなかった。今夏もまた、選手たちは殺人的なスケジュールをこなすことになる。フォーデンは昨季終了後に燃え尽き症候群になったと語っていたが、休む機会を与えなければ負傷が心配されるだけでなく、選手たちから熱意やモチベーションを奪ってしまう結果にもなりかねないだろう。

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