試合前にW杯出場が決まったアルゼンチン　ブラジル相手に4発快勝で首位をキープ

ボリビアが引き分けたため試合前にW杯出場が決まったアルゼンチン代表 photo/Getty Images

メッシ、ネイマールは欠場

ワールドカップ北中米大会南米予選第14節の試合が行われ、首位のアルゼンチンはホームでブラジルと対戦した。

10カ国が参戦する南米予選は今大会から出場枠が4.5から6.5に拡大。上位6チームがワールドカップ自動出場となり、7位は大陸間プレイオフに回るレギュレーションとなっている。ここまで9勝1分3敗勝ち点28の首位アルゼンチンは、このブラジル戦で引き分け以上であればワールドカップ出場が決まるという条件であった。

しかしこの試合前に行われたボリビアとウルグアイの試合で、勝ち点13で7位のボリビアがウルグアイに引き分けたことにより、残りの4試合でボリビアがアルゼンチンの勝ち点を上回れないことからアルゼンチンの6位以内が確定。試合前を前にして14大会連続19回目のワールドカップ出場を決めた。

そんな中行われたアルゼンチンとブラジルの試合。リオネル・メッシ、ネイマールと両者エースが欠場する中、開始早々4分にフリアン・アルバレスのゴールでアルゼンチンが先制する。12分にはエンソ・フェルナンデスが追加点を挙げ、26分にマテウス・クーニャのゴールでブラジルが1点を返すも、37分にMFアレクシス・マクアリスターが決めてブラジルを突き放す。71分には途中出場のジュリアーノ・シメオネがダメ押しの追加点を決めて勝負あり。4−1でアルゼンチンが宿敵ブラジル相手に快勝した。この結果アルゼンチンは勝ち点3を加え31に伸ばし、敗れたブラジルは4位に後退。アルゼンチンは日本、ニュージーランド、イランに次ぐ4つ目の本大会出場国となった。

なお、その他の試合では5位のパラグアイと6位コロンビアが対戦し2-2のドロー。パラグアイは得失点差で5位につけるも勝ち点上は3位ウルグアイ、4位ブラジルと並んだ。また7位ベネズエラと9位ペルーの試合は1−0でホームのベネズエラが勝利。最下位に沈むチリと2位エクアドルの試合は0−0に終わった。

【南米予選順位表】

1位アルゼンチン 10勝1分3敗　得失点18　勝ち点31
2位エクアドル 7勝5分2敗　得失点8　勝ち点23※
3位ウルグアイ5勝6分3敗　得失点7　勝ち点21
4位ブラジル 6勝3分5敗　得失点4　勝ち点21
5位パラグアイ 5勝6分3敗　得失点2　勝ち点21
6位コロンビア 5勝5分4敗　得失点4　勝ち点20
7位ベネズエラ 3勝6分5敗　得失点−4　勝ち点15
8位ボリビア 4勝2分8敗　得失点−16　勝ち点14
9位ペルー 2勝4分8敗　得失点−11　勝ち点10
10位チリ 2勝4分8敗　得失点−12　勝ち点10

※エクアドルは前回のW杯予選でDFバイロン・カスティージョの出生証明書を改ざんしたため、勝ち点−3から予選スタート。