マルティネスへのダイレクトリマッチが決定した井岡一翔 36歳となり「ただ好きだから長く続けてきたわけじゃない」と会見で王座返り咲きに意欲を燃やす

中止が決まった直後は気持ちの置き所に悩んだ井岡 photo/Getty Images

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最年長記録も狙う

5月11日に東京・大田区総合体育館で行われる現WBAスーパーフライ級世界王者フェルナンド・マルティネス対井岡一翔のダイレクトリマッチ。王座返り咲きを目指す井岡が会見に出席し、実現した再戦への想いを語った。

両者の因縁は、昨年7月に行われたWBA・IBFスーパーフライ級2団体王座統一戦から始まる。当時IBF同級王者だったマルティネスが3-0で判定勝ちし、井岡はWBAのベルトを失った。

その後、両者は同年の大晦日にダイレクトリマッチを行うことが決定。約半年ぶりのリベンジに期待が高まったものの、試合直前に王者がインフルエンザに罹患し、中止となってしまっていた。
そして、そこから約3ヶ月が経ち、再度リベンジの機会が決定した。

まず井岡は、再戦実現に感謝の言葉を述べると、中止となった当時の心境については「高まった緊張感をどのように緩めればいいかわからなかった。この再戦がいつ発表できるのかわからず、気持ちが定まらない中、トレーニングを行なう難しさがあった」と語った。それでも「ボクシングを続けることに変わりはなかった。実現を信じてトレーニングした」と気持ちを切り替えて、ここまでの日々を過ごしてきたことも明かした。

さらに井岡は、大晦日に向けて作り上げきたものが、中止によって無駄になったわけではなく、5月の再戦に向けてより良いものになっていることもアピール。3月24日に誕生日を迎え、36歳となり「この年齢までできるとは思っていなかったが、ただボクシングが好きだから長く続けてきたわけじゃない。王者になって1年でも長く続けたい。そのために王座返り咲きを目指す」と衰えない意欲も見せた。

井岡がこの試合で勝利すれば、長谷川穂積が持つ日本人男子の最年長世界王座奪取記録35歳9カ月を更新する。そのことについては「どうせだったら超えたい。長谷川穂積さんの試合は記憶にある。自分が記録更新に挑戦できることは大きな意味がある」と語った。

強烈なパンチを持つ王者マルティネス相手に、井岡はリベンジを果たすことができるのか、そして王座返り咲きと記録更新なるか、その勝負の行方に注目だ。

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