“攻撃力低下中”のリヴァプールは“7戦無敗”エヴァートンの堅守を本当に破れるのか シュートが打てていないと地元紙

モイーズのチームは簡単には倒せない Photo/Getty Images

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エヴァートンは負けないチームだ

代表ウィークが終了し、再開するプレミアリーグ。第30節最大の注目ゲームはエヴァートンとリヴァプールのマージーサイドダービーとなるだろう。

現在2位のアーセナルに12ポイント差をつけ、首位を独走中のリヴァプール。しかし、ここ最近の戦いぶりを見ればファンは不安を抱くかもしれない。チャンピオンズリーグのPSG戦、カラバオカップ決勝のニューカッスル戦と、現在リヴァプールは公式戦2連敗中だからだ。

地元紙『Liverpool ECHO』は、特に攻撃陣を不安視している。PSGとのファーストレグでは合計でわずか2本のシュートしか記録せず、セカンドレグでは合計19本のシュートを放ったものの、枠を捉えたのは3本だけだった。ニューカッスル戦では合計シュート7本、枠内は2本にとどまっている。
また、28節サウサンプトン戦では3-1で勝利したが、3得点のうち2得点がPKによるものだ。リーグ最下位のチームを崩し切れておらず、7割超えのボール支配率を記録しながらなかなか得点を挙げることができなかった。2-2のドローとなった前回のマージーサイドダービーでも、シュートはわずか6本だった。

リヴァプールは過去9試合で、30本の枠内シュートを放ち15ゴールを決めている。そのうち3本がPKだったとしても、これは確率的には十分に信頼できる結果だ。しかしシュート数は9試合で109本であり、これはいささか少ないと同紙は指摘している。

チームの疲労も気になるところで、MFライアン・グラフェンベルフはコンディション不良でオランダ代表を離脱した。MFアレクシス・マクアリスター、MFドミニク・ショボスライ、FWモハメド・サラーはみな代表戦で2戦先発出場。DFイブラヒマ・コナテはクロアチア代表戦で先発したがハーフタイムで下げられ、ディディエ・デシャン監督は「コンディション不足」を理由に挙げた。

一方、代表選手をあまり擁していないエヴァートンは休養十分だ。プレミアの他のクラブと同様に離脱者は少なくないのだが、FWユセフ・シェルミティやFWアルマンド・ブロヤが復帰するなど状況は上向いており、フィットネスは向上している。

デイビッド・モイーズ監督は堅守をベースにチームを構築する指揮官で、プレミアリーグではここ7戦負けがない。攻撃力に不安を抱える現在のリヴァプールがエヴァートンの守備を崩せるのか。厳しい戦いになることは間違いない。

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