スペイン1部ラ・リーガのオサスナに所属するカメルーン代表CBフラビアンエンゾ・ボヨモは、現地時間27日に行われるバルセロナとの試合に出場するため、飛行機3便を乗り継ぎ、かつ試合開始24時間前に到着する弾丸スケジュールを強いられるようだ。
現地時間27日にラ・リーガ第27節のバルセロナとオサスナの試合が行われる。この試合は当初今月8日に行われる予定だったが、バルセロナの医療スタッフであるカルラス・ミニャロ・ガルシア氏が試合開始数時間前に急死したことを受け延期が決定。その試合が27日の21時(日本時間翌日5時)に行われることになった。
この日程にはバルセロナ、そしてオサスナ両チームとも反対していたが、ラ・リーガに加えてコパ・デル・レイ、そしてチャンピオンズリーグを勝ち上がっているバルセロナのスケジュールがすでに埋まっており、仮にここからバルセロナがコパ・デル・レイとチャンピオンズリーグの両方の大会で決勝まで勝ち上がった場合、バルセロナの日程が5月18日の第37節ビジャレアル戦まで1週間で2試合の過密日程となるので、この間に延期分の試合を実施するのは不可能と判断され、苦渋の決断でこの日に延期が決まったという。
この日程により両チームの代表選手の一部が弾丸スケジュールを強いられることに。『MARCA』によれば、バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャ、ウルグアイ代表CBロナルド・アラウホ、オサスナのカメルーン代表CBフラビアンエンゾ・ボヨモは試合開始24時間前に到着すると報じており、特にボヨモは25日に行われるワールドカップ予選のリビア戦後に代表チームを離れ、最初の飛行機でヤウンデ(カメルーンの首都)からイスタンブールまで。2つ目の飛行機でマドリードまで飛び、最後は国内線でバルセロナまで移動する飛行機3便を乗り継ぐ強行スケジュールとなっているようだ。
ちなみにバルセロナの日程で37節のビジャレアル戦から25日の最終節であるアスレティック・ビルバオ戦までの間は1週間ほど空いており、バルセロナはこの間にオサスナの試合を行うことをスペインサッカー連盟(RFEF)に提案したが、連盟はこれを却下。競技の規制規則で「試合が中断された場合は、次の24時間以内に試合を行う必要がある、またはその時間内に試合を行うことが不可能な場合は実質的になるべく最初の開催可能な日に試合を行う必要がある」という決まりがあり、RFEFは早くてインターナショナルウィーク(2025年3月は17日から25日まで)明け以降であれば両者が試合を行うことができると判断した模様。この判断には両チームのファンや地元メディアから不満の声が上がっているという。