アルゼンチンに完敗したブラジルは監督が育っていない ドリヴァウはセレソンを束ねられる人物なのか「ブラジルの監督問題は危機的状況」

ブラジル代表を指揮するドリヴァウ photo/Getty Images

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国内で監督が育っていない

25日に2026ワールドカップ南米予選でライバルのアルゼンチン代表と対戦し、敵地で1-4と完敗を喫したブラジル代表。チームの完成度には明らかな違いがあったが、『BBC』はブラジルの問題が『監督』にあると指摘している。選手たちは今も優秀だが、チームをまとめられるブラジル人監督が育っていないのだ。

「チームは試合を重ねてもまとまりがなく、ボールを前へ進めるための戦略もなかった。素晴らしいタレントを抱えているのに結果が出ない場合、主な責任は監督にあるはずだ。ブラジルの監督問題は危機的状況にある。国内では監督に十分な時間が与えられず、その状況で監督を育てるのは難しい。国内リーグで成功している監督も多くが外国人監督であり、特にアルゼンチン人、ポルトガル人監督が目立つ。現代表監督のドリヴァウは国内で結果を出してきたブラジル人監督であり、40年以上の経験を持つ。ただ、国際舞台で指揮を執るには能力が不足しているように映る」

「もし監督交代に動くなら、選択肢は2つか。1つは外国人監督に頼ることであり、有力候補はポルトガル人監督のホルヘ・ジェズスだ。もう1つは、チェルシーなどで活躍した元代表DFフィリペ・ルイスに任せてみるかだ。ルイスは現在フラメンゴの監督として華々しいスタートを切っている」
今回のアルゼンチン戦大敗を受け、レアル・マドリード指揮官カルロ・アンチェロッティの登板を望む声が再び強まっているとの話もある。今からアンチェロッティが就任するのは現実的ではないかもしれないが、ドリヴァウ・ジュニオールでは物足りないのは確かだ。

同メディアはネイマールが復帰すれば状況が変わるかとも期待しているが、怪我がちだったネイマール1人で変えられるほど甘くないか。アルゼンチンの方はリオネル・スカローニの下で盤石のチームを作り上げており、アルゼンチンとブラジルでは指揮官の力量差が大きい。

今のブラジルを2026ワールドカップ優勝候補に挙げるのは難しいが、残り1年でセレソンはどう変わるだろうか。

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