インテルからセリエBへ武者修行中の若きイタリア人FWの成長 セリエB14ゴールの“ピオ”はインテルの戦力になるか

スペツィアで結果を出しているエスポジト photo/Getty Images

インテルはバックアッパーFWの若返りへ動きたい

今のインテルはセリエAの中でもNo.1と言っていい完成度とタレント力を誇るが、やや物足りないのが前線のバックアッパーだ。絶対的2トップであるラウタロ・マルティネス、マルクス・テュラムの負担を軽減してくれるFWが不足しているのだ。

今季開幕前にはイラン代表のエースであるメフディ・タレミをフリーで加えているが、FCポルトでゴールを量産してきたタレミも今季インテルではリーグ戦、チャンピオンズリーグ、スーペルコッパ・イタリアーナで1ゴールずつ決めたのみ。さすがに3ゴールは満足できる数字ではないだろう。

それはマルコ・アルナウトビッチ、ホアキン・コレアにも言うことができ、しかもこの3人は全員30代だ。伊『Gazzetta dello Sport』は今夏にインテルが前線の若返りへ動くと伝えていて、メインターゲットの1人となるのはボローニャでリーグ戦8ゴール4アシストを挙げているアルゼンチン代表FWサンティアゴ・カストロ(20)だ。同じアルゼンチン人ストライカーということもあり、ラウタロのような存在になってくれれば言うことなしだ。

さらにもう一人。レンタル先のスペツィアで結果を出している19歳のイタリア人FWフランチェスコ・ピオ・エスポジトだ。

インテルのアカデミーで育ってきたエスポジトは『ピオ』の愛称で親しまれていて、今季はスペツィアの点取り屋としてセリエBで14ゴールを記録している。セリエBでの数字とはいえ、19歳という年齢を考えれば十分な得点数だろう。

バックアッパーFWとしてチャンスを与えていく案も悪くないはずで、世代別イタリア代表でも結果を出してきたエスポジトはイタリアサッカー界にとって特別な才能だ。

スペツィアでのアピールは十分すぎるほどだが、来季インテルでチャンスはやってくるか。

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