ウズベキスタン戦でスタメンのうち30歳未満の選手はたった3人のみ 2026W杯での決勝T進出へイランは“タレミ世代”に賭けている

イランは主力の多くがベテランだ photo/Getty Images

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前回大会から同じベテラン中心で挑む

25日に行われた2026ワールドカップ・アジア最終予選でウズベキスタン代表と2-2で引き分け、見事2026ワールドカップ出場権を手にしたイラン代表。元よりアジアの強豪国として評価は高いだけに、予選突破は当然のミッションと言えるだろう。

イランが目指すのは、同国にとって初となるワールドカップ決勝トーナメント進出だ。前回のカタール大会でも最後まで粘ったが、1勝2敗でグループを突破することは出来なかった。

今回のウズベキスタン戦ではインテルに所属するFWメフディ・タレミが2ゴールを挙げているが、イランはこの世代に賭けている。英『The Guardian』も驚いているが、今回のウズベキスタン戦に先発したイラン代表選手のうち25歳以下は0人である。
それどころかスタメン11人のうち8人は30代で構成されており、30歳未満の先発メンバーはDFサレー・ハルダニ(26)、MFサイード・エザトラヒ(28)、MFメフディ・ガエディ(26)の3人のみ。

ウズベキスタン戦での2ゴールで代表通算得点数を54まで伸ばしたタレミも32歳とベテランであり、2015年より10年にわたってイラン代表でプレイしてきた。

他にもFWサルダル・アズムン(30)、アリレザ・ジャハンバフシュ(31)、MFサマン・ゴッドス(31)、GKアリレザ・ベイランヴァンド(32)など、日本のファンにとってもお馴染みとなりつつある選手が揃う。

世代交代が進んでいるとは言えず、同メディアも代表監督アミール・ガレノイーに若手の登用を促している。このままでは次世代のチームが弱くなってしまう恐れもある。

ただ、ベテランならではの安定感はある。今回の最終予選もここまで6勝2分と無敗を維持しており、グループCで予選突破を決めた日本代表に負けず劣らずの安定感だ。

世代交代も検討していく必要はあるだろうが、イランはタレミ世代でのワールドカップ決勝トーナメントに重きを置いているのだろう。強豪とも互角の勝負に持ち込むだけの力は備えており、今度こそ決勝トーナメントへの扉をこじ開けられるか注目される。

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