グラスナー体制では《47戦28ゴール》と突然の覚醒 C・パレスの大エースとなったマテタはなぜ変わったのか

クリスタル・パレスで活躍するマテタ photo/Getty Images

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グラスナーが続けてきたフィジカル強化も理由に

昨季途中までは思うような結果が出なかったが、監督交代から激変したのがクリスタル・パレスFWジャン・フィリップ・マテタだ。

2021-22シーズンはリーグ戦5ゴール、2022-23シーズンは2ゴール、昨季も前半戦の時点では2ゴールと、センターフォワードとしてかなり物足りない数字だった。

それが昨季途中にオリバ・グラスナーが指揮官に就任すると、マテタは覚醒。後半戦はゴールを量産し、最終的にはリーグ戦で16ゴールを挙げた。今季もその勢いは続き、ここまで12ゴールを奪っている。
なぜマテタは急に変わったのか。『HLTCO Podcast』で司会を務めるダン・クック氏は、グラスナー就任から続くフィジカル強化が理由の1つではないかと分析している。

「彼の変化は驚くべきものだ。一昨年の夏には、マテタを手放してイヘアナチョを獲得するとの話題があった。私も賛同したし、サポーターの多くも反対しなかったのではないか。しかし、今のマテタはストライカーとして肉体的に強くなり、コンディションも良くなっている。ロイ・ホジソン前体制のチームは90分間プレスをかけ続けるだけの基本的なフィットネスがなかったが、グラスナーとコーチ陣は就任からその部分を改善しようとしてきた。マテタも当初は75分ほどで疲れていたが、今は90分走れる」

今月1日に行われたFA杯・5回戦のミルウォール戦では相手選手の危険なチャレンジにより、耳の後ろを縫う大怪我を負った。肝を冷やす怪我だったが、現在は復帰。29日に行われたFA杯・準々決勝のフラム戦にも先発し、3-0の勝利に貢献している。

一発の怖さがあるマテタがいれば、FA杯を制することも不可能ではないだろう。グラスナー体制前のマテタはクリスタル・パレス通算93戦15ゴールの成績だったが、グラスナー体制では47試合で28ゴールと爆発している。今やサポーターの期待はマテタに集中しており、チームにFA杯のタイトルをもたらせるか注目される。

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