横浜高校が19年ぶりセンバツ優勝 神宮大会と秋春の大会連覇は2度目で唯一、公式戦は20連勝と無類の強さを発揮

センバツV4度目は中京大中京と大阪桐蔭に並び2位タイの記録 photo/Getty Images

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横浜の猛打が爆発

第97回選抜高校野球大会最終日・決勝戦が行われ、横浜が智弁和歌山に11-4で勝利し、2006年以来19年ぶり4度目の優勝を飾った。神奈川県勢としては2021年の東海大相模以来4年ぶりの春制覇となった。

横浜は、昨秋の明治神宮大会覇者でもあり、秋と春の全国大会を連覇するのは2度目。他に2度成し遂げた高校はない。また公式戦20連勝と無類の強さを見せつけ、センバツの決勝戦で2桁得点で勝利するのは、2006年の清峰戦(21―0)に続いて2度目で、それも唯一の記録だ。

試合は、初回から横浜の打線が力を発揮する。2死二塁から4番・奥村頼人が右前適時打で幸先よく先制。1-1の同点の3回、1死二、三塁から3番・阿部葉太が左翼線に適時二塁打で2点を勝ち越す。すると6回には、2死一、三塁から駒橋優樹の中前適時打などで大量6点、7回にも追加点を奪い計11得点で大勝した。
今大会、特に素晴らしい活躍したのがキャプテンの阿部だ。この試合は4安打3打点2盗塁。大会を通じて10安打10打点とチーム随一の貢献をした。守備ではセンターを守り、この決勝戦でも2点リードする中、6回1死三塁のピンチで、あわや中前打という打球をダイビングキャッチでチームを救った。

試合後の優勝インタビューで阿部は「たくさんの方々に支えられてここまで来られた。優勝することができて本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。そしてこの日もチームを牽引した打撃について聞かれると「監督さんから背中で引っ張ってくれと試合前に言われて、チームを優勝に導こうという思いでやってきた」と監督の期待通りの活躍だったことを明かした。

これで横浜はセンバツ優勝4回で、中京大中京と大阪桐蔭に並び2位タイに浮上した。トップは東邦の5回。また今後は、横浜高校が公式戦連勝数をどこまで伸ばすのか、そして春夏連覇への期待もかかる。

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