日本人初、現IBF世界ライトフライ級王者・矢吹正道がフライ級も同時制覇 王者アヤラに力の差を見せつけ12回TKO勝ち

フライ級でも王座を獲得した矢吹(左)と弟・力石(右) (写真:本人インスタグラムより)

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バッティングの影響で死闘に

ボクシング興行「3150×LUSHBOMU vol.4」が29日、愛知県国際展示場で開催。メインイベントのIBF世界フライ級タイトルマッチでは、挑戦者の矢吹正道が王者アンヘル・アヤラを12回1分54秒でTKO勝利し、自身が保持するIBF世界ライトフライ級王座と合わせて、日本人として初めて2階級同時制覇を成し遂げた。

矢吹は1回、相打ちでありながらも相手より体重が乗った左フックを当ててダウンを奪い幸先良いスタートを切る。すると2回にもカウンターの右ストレートでダウンを奪い楽勝ムードが漂った。

ところが3回に矢吹の強いジャブを嫌い、距離を詰めにきた王者と激しくバッティング。矢吹は右目下を深くカットし、白いボクシングパンツが真っ赤に染まるほどの流血。対するアヤラも右まゆの眉間付近を斜めにカット。その後は、互いに動きが鈍りながらも傷を広げるようなパンチを顔面に当てていく。大流血の死闘を繰り広げる中、矢吹が12回にダウンを奪うと、最後にラッシュを見せてレフェリーストップとなった。
現在32歳の矢吹はキャリア序盤はフライ級で戦っていた。年齢が増すにつれて減量苦が募り、昨年10月にライトフライ級の王座に返り咲いてからは、フライ級転向の意思を明かしていた。

そのフライ級も制覇した矢吹の次の目標は、弟の力石政法との兄弟同時世界王者。力石は現在、IBF世界スーパーフェザー級3位で、5月に世界初挑戦が決まっている。矢吹の次戦はその力石の試合以降になることはほぼ確実。今後は弟の活躍と勝利を待つばかりだ。

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