アーセナル新SDの仕事は成功ばかりではない 最大の失敗例は“渡り鳥”となってしまったあの選手

クラブ記録の移籍金で移籍するもフェリックスは成功しなかった Photo/Getty Images

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仕事ぶりに期待がかかるが……

アーセナルは新たなスポーツディレクターとしてアンドレア・ベルタの就任を発表した。今季もまたタイトルと無縁となってしまいそうなアーセナルだが、新SDのもと来季に大型補強を敢行し、タイトルを手にすることが期待されている。

ベルタといえばアトレティコ・マドリードでの仕事ぶりが大きな評価を得ており、FWアントワーヌ・グリーズマン、MFロドリ、GKヤン・オブラク、そしてFWルイス・スアレスらの獲得に大きな貢献を果たした。その獲得選手らによってアトレティコは成功を経験し、2021年にはラ・リーガ、2018年にはヨーロッパリーグのタイトルを獲得。チャンピオンズリーグの決勝にも2度進出している。

しかし成功例ばかりではないと『THE Sun』は指摘している。同紙はベルタが連れてきた選手のワースト5をランキングしているが、最大の失敗とされているのは2019年のポルトガル代表FWジョアン・フェリックスの獲得だ。
フェリックスは1億2600万ユーロといわれる超高額な移籍金でベンフィカから獲得された。加入1年目はゴールも決めたが、負傷離脱も多く期待はずれとの声も絶えなかった。その後ディエゴ・シメオネ監督との確執も噂されるようになり、2023年冬にはチェルシーへ、23-24シーズンにはバルセロナへローン移籍。今季はチェルシーへ完全移籍を果たすもシーズン途中でミランにローンとなり、そのミランでもあまり結果を出すことはできていない。居場所が定まらない渡り鳥のキャリアとなってしまっている。

2018年に加入したフランス代表MFトマ・レマルもフェリックスに次ぐ失敗例とされている。彼も当時クラブ最高額を更新する7000万ユーロの移籍金でやってきたが、ラ・リーガでは3ゴール3アシストと低調に終わり、サポーターからは批判も多かった。現在もチームにとどまっているが、今季リーガでは2試合に途中出場したのみと完全に“窓際族”だ。

その他2018年に再獲得されたジエゴ・コスタ、2019年にローンで少年時代を過ごしたアトレティコに帰ってきたアルバロ・モラタ、2017年に獲得したがローンが多くなってしまったビトーロらが失敗例とされている。

アーセナルではベストフィットな補強を行うことができるか、ベルタの今夏の仕事には注目が集まる。

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