サッカー界からミドルシュートが消えていく? プレミアで激減するエリア外からのシュート

ランパードはミドルを得意としていた photo/Getty Images

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いかにエリア内で質の良いチャンスを作るかが重要視されている

以前のプレミアリーグには、リヴァプールのスティーブン・ジェラードやチェルシーのフランク・ランパードなど、強烈なミドルシュートを持つ選手がいた。マンチェスター・ユナイテッドでプレイしていた頃のクリスティアーノ・ロナウドも、チャンスがあれば遠い距離からシュートを狙っていた印象か。

ただ、近年のプレミアではペナルティエリア外からのシュートが極端に減少している。データサイト『Opta』によれば、2003-04シーズンからの統計で今季はエリア外からのシュート数が最も少ないシーズンになっている。

ここまでエリア外からの1試合平均シュート数は8.3本、シュート全体の割合で見ても31.7%と過去最低だ。もっとも、近年はずっと減少傾向にはあった。2003-04以降では、2005-06シーズンに記録されたエリア外からのシュート割合48.2%が最高の数字だ。そこからは減少に転じている。
例えば昨季はプレミア全体で歴代最多となる1246ものゴールが生まれたが、エリア外からのゴール割合は歴代最低となる11.5%しかなかった。今季もエリア外からのゴール割合は11.7%と低くなっていて、2006-07シーズンには全体の5分の1にあたる20.2%もあったことを考えればかなりの減少だ。

当たり前の話ではあるが、プロ選手でもゴールに近いところからシュートを打った方が枠を捉える確率は高くなる。同サイトはいかにエリア内で質の高いチャンスを作るかに焦点が置かれていると伝えていて、今後もミドルシュートの割合は減少していくと見ている。

ジェラードやランパードのようなミドルシュートも観衆を大いに盛り上げていたが、確かに近年は遠距離シュートを武器とする選手は減ってきているか。

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