プレミアリーグは首位リヴァプールが2位アーセナルに12ポイント差をつけて首位を独走しているため、タイトルレースの興味はほぼ失われてしまったかもしれない。代わりに熾烈な争いになっているのが、来季のチャンピオンズリーグ出場権をめぐる戦いだ。
最新のUEFAの係数順位に基づき、今季はプレミアリーグ5位までのチームに出場権が与えられることが濃厚となっている。順位表に目を向けると、2位アーセナルが勝ち点58、3位ノッティンガム・フォレストが勝ち点54。ここまではおそらく出場権を獲得することができそうだ。問題は4位以下だ。4位チェルシーが勝ち点49、10位ボーンマスが勝ち点44であり、差は「5」しかない。『The Athletic』は、どのチームが最終的に5位以内に入り、出場権を獲得するかデータをもとに予想を行った。
結果、4位マンチェスター・シティ、5位ニューカッスル、6位チェルシーとなり、チェルシーが出場枠からはじき出されるだろうとの結論に達している。
『Opta』のパワーランキングを基にした予想によると、シティは他のどのチームよりも残り9試合の日程が楽だ。アストン・ヴィラとのホーム戦がもっとも難しい試合と考えられ、レスター、ウルブズ、サウサンプトンなどリーグテーブル下位のチームとの対戦を多く残している。シティが決して本調子でないとはいえ、残りの日程でゆるやかに順位を上げることは現実的と考えられる。
ニューカッスルはカラバオカップの優勝で70年ぶりのタイトルを手にし、勢いづいている。さらに統計によると、ニューカッスルはボールを保持しているときも保持していないときも、全力疾走する時間の割合がプレミアリーグ上位3チームに入るという。特に中盤の強度はリーグ屈指で、このまま怪我なく終えることができれば、5位に入ることができると予想されている。
残念ながらヨーロッパリーグに回ると予想されているのがチェルシーだ。過去10試合において1試合の平均獲得ポイントは1.4ポイントとなっており、これは上位10チームのなかでもっとも少ない。さらにリヴァプール、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド、ノッティンガム・フォレストとの対戦を残しており、残りのスケジュールが厳しい。獲得ポイントはさらに制限される可能性が高く、エンツォ・マレスカのチームはシーズンの終わりに涙を呑むかもしれない。
だがもちろん、これは予測にすぎない。チェルシーをはじめ、ブライトンやアストン・ヴィラといったチームにも十分にチャンスが残されており、リーグ終盤の戦いは激しさを増すはずだ。果たして来季のCL出場権を掴むのはどのチームか。