現代サッカーでは珍しいタイプ? サウサンプトンで孤軍奮闘するディブリングの魅力「見てきた中で最も恐れを知らない選手」

サウサンプトンでプレイするディブリング photo/Getty Images

続きを見る

中盤からボールを運ぶ力は一級品

現代サッカーはよりシステマティックとなり、一部では選手たちがロボットのように決まった動きをしているとの声もある。効率化を求めた結果で、それで強化されている部分もある。一方で、ファンタジスタ系の選手が減って寂しいと感じるサッカーファンもいるだろう。

そんなサッカー界においても、創造性を発揮する選手はいる。英『BBC』が今後が楽しみな逸材と評するのは、プレミアリーグ最下位に沈むサウサンプトンで孤軍奮闘する19歳のMFタイラー・ディブリングだ。

「タイラーにはオリジナリティがある。ますます商業化され、ロボット化が進んで予測可能になっているサッカー界において、タイラーの強みはそれと正反対のところにある」
同メディアはこのように紹介しているが、確かにディブリングのドリブルは魅力的だ。中盤からボールを運ぶのが上手く、苦しいチーム状況の中でドリブルを97回も仕掛けている。これは今季のプレミアリーグで14番目の多さだ。成功数はリーグ19位となる40回だが、まずは積極的に仕掛ける姿勢を評価したいところ。

クラブのU-21カテゴリーでディブリングを指導してきたアダム・アスガー氏は、ディブリングがボールを持つことを怖がらないタイプの選手だと紹介している。ここに現代サッカーのトレンドと異なる部分があるのだ。

「これまで私が見てきた中では、最も恐れを知らない選手だ。指導してきたどの選手とも違う。生まれ持った強い肉体があり、スピード、パワーを活かしてボールを運べる。常に試合に影響を与えているんだ。限られたボールタッチと素早い動きが重要視される現代のサッカーにおいて、タイラーはパスよりもボールを運ぶことで素早い動きを実現しようとしている。それが彼の特別な才能なんだ。(U-21時代も)彼はどの試合でも常に息を呑むような瞬間を4、5回は見せてくれた。相手や状況に動じることなく、恐れずプレイできるんだ」

タイプは異なるが、同じイングランドではチェルシーMFコール・パルマーも独特なセンスを持った選手だ。現代サッカーの中でも数少ない予測不能なプレイをするタイプと言うこともでき、将来的にはディブリングもA代表に入ってくる可能性が高い。共存が可能かは分からないが、ディブリングとパルマーの連携も1度見てみたいものだ。

サウサンプトンは2部への降格寸前といった状況だが、ディブリングはプレミアリーグでプレイするだけの力がある。順調にステップアップしてほしい選手で、ワールドクラスのアタッカーになるポテンシャルは秘めている。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.303 躍動するサムライ18

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ