3冠の可能性がたった1カ月で無冠濃厚に……　コパ・デル・レイでバルサに敗れたアトレティコに現地メディア「夢から悪夢へ」

2025年04月04日(金) 16時17分配信

先日のリーグ戦に引き続きコパ・デル・レイでもバルサに敗れたアトレティコ photo/Getty Images

残るはリーグ戦に絞られたが……

アトレティコ・マドリードは、現地時間2日に行われたコパ・デル・レイ準決勝2ndレグでバルセロナと対戦。ホームで行われたこの試合は0-1で敗れ、2戦合計4-5で決勝進出を逃した。

バルセロナホームで行われた1stレグは4−4で打ち合いの末にドローに終わった両者の戦い。決着をつけるべくリヤド・エア・メトロポリターノで行われたこの試合は、27分にフェラン・トーレスのゴールでバルセロナが先制。結果的にバルサはこの1点を守り切り、レアル・マドリードが待つ決勝へ駒を進めた。

先日のリーグ戦に引き続きコパ・デル・レイでもバルサに敗れたアトレティコ。昨夏はマンチェスター・シティからフリアン・アルバレス、チェルシーからコナー・ギャラガーといった選手を獲得し大型補強を行い、リーグ戦では前半戦を首位で折り返し、チャンピオンズリーグ・リーグフェーズは5位で終え、ラウンド16へストレートインを果たした。今回のコパ・デル・レイでも順当に勝ち進み、リーグ、チャンピオンズリーグ、カップ戦の3冠の可能性も見えていた。

しかし3月に行われたチャンピオンズリーグ・ラウンド16にてレアル・マドリードと対戦し、PK戦の末に敗退。リーグ戦でも直近5試合で2勝1分2敗と少し調子を落としており、現在勝ち点57の3位で首位バルセロナとは9ポイント、2位レアル・マドリードとは6ポイントも離されてしまった。チャンピオンズリーグ、そして今回のコパ・デル・レイの敗退で、残るタイトルの可能性はリーグ戦のみとなっているが、この上位2チームが今後そう簡単に勝ち点を落とすことは考えられないため、事実上無冠が濃厚となっている。

スペイン『AS』は、今季無冠が濃厚となっているアトレティコを「夢から悪夢へ」と見出しを打ち、「歴史的なシーズンになるはずだったが、わずか1カ月でさまよう砂漠と化した。アトレティコ・マドリードは、リーグ前半戦のチャンピオンとしてシーズン前半を終え、チャンピオンズリーグのリーグフェーズを5位で終え、コパ・デル・レイ準決勝に進出した後、高い目標を狙っていた。しかし、今シーズンはそうなりそうにない。夢は悪夢に変わった」と伝えた。

続けて「チャンピオンズリーグでは、最も痛い敗退となった。レアル・マドリードと互角に戦い、メトロポリターノでの延長戦を制し、PK戦ではフリアン・アルバレスのダブルタッチが疑われ、永遠のライバルに負けるのは、これ以上厳しく、これ以上苦しいことはないと思われる。チームは精神的にも、サッカーにおいても、その打撃から立ち直っていないようだ」と特にチャンピオンズリーグでの敗戦が大きく影響し、それがここ直近の成績にも表れていることを指摘した。

残るタイトルはリーグ戦のみとなったが、指揮官のディエゴ・シメオネ監督は「リーグ戦では良い戦いをしており、今後も同じやり方でいくつもりだ。これまでと同じ仕事を続け、リーグ戦ではできる限りベストな形で臨むことに集中し、金曜日からはセビージャに集中していく」と次を見据えた。