佐々木朗希が3度目の登板で制球難を見事に修正 キレ抜群のスプリットで強打を誇るフィリーズ打線から4奪三振

惜しくもメジャー初勝利とはならなかった佐々木 photo/Getty Images

続きを見る

球筋は一級品

ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手が日本時間6日、敵地でフィラデルフィア・フィリーズ戦に登板。メジャー3度目の先発で、4回0/3を3安打2四球4奪三振1失点と力投した。

前回登板では、コントロールが乱れて1回2/3を3安打2失点4四球1暴投と、本来の実力が発揮できず2回途中で降板していた佐々木。注目された初回は、やや不安な立ち上がりとなった。

先頭打者のカイル・シュワバーに甘く入った直球を捉えられ右前打。続くトレイ・ターナーにも初球の直球を上手くライト前に運ばれ、無死一・三塁のピンチを背負うと、3番ブライス・ハーパーの初球に簡単に二盗を決められて無死二、三塁のピンチを背負う。
それでも直球、スライダー、スプリットをストライクゾーンに投げ込み、ハーパーはスプリットで空振り三振。4番アレク・ボームの二ゴロで2死とする間に三塁走者が生還してしまうものの、5番マックス・ケプラーも二ゴロに打ち取り、最小失点で切り抜けた。

2回、ドジャース打線はキケ・ヘルナンデスの逆転2ランで佐々木を援護。リードをもらったルーキーは、荒れ気味ではあるものの直球とスプリットのキレは抜群で2、3回と連続で3者凡退に仕留め、試合を作る。

特に圧巻だったのはスプリットのキレだ。3回には9番ブランドン・マーシュ、1番・シュワバーを落差の大きいスプリットを低めに決め、連続空振り三振。4回にもニック・カステヤノスに対してもスプリットで空振り三振とその球筋の素晴らしさは一目瞭然だった。

ただ5回は先頭のJ・T・リアルミュートに四球、続く打者ブライソン・ストットに右前打で無死一、二塁と再びピンチを背負ったところで降板。惜しくも勝利投手の権利を得ることはできなかった。

その後、守備の好プレイや投手陣の奮闘もありドジャースが3-1で勝利。佐々木はメジャー初勝利とはならなかったが、5回途中68球を投じ、4回0/3、3安打2四球4奪三振1失点と力投し、次戦へ期待が持てる内容で終えた。

ちなみにこの日のストライク率は60.3パーセント(68球中41球がストライク)。28球を投げたスプリットも、41.2パーセントと高い数値を記録した。そして最速は98.1マイル(約157.8キロ)。いずれも前回登板時よりも良い内容だった。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.303 躍動するサムライ18

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:ALL SPORTS

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ