負傷者続出の中CLインテル戦に臨むバイエルン クラブOBはインテル優勢と悲観

負傷したバイエルンのジャマル・ムシアラ(右) photo/Getty Images

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準々決勝屈指の好カード

8日(現地時間)、バイエルンはインテル・ミラノとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグに臨む。

今シーズンの同大会の決勝戦がバイエルンのホームスタジアムであるアリアンツ・アレーナで行われるため、彼らにとって決勝進出は目標ではなくノルマと言ってもいいだろう。

しかし、今のバイエルンにとって決勝までの道のりは以前よりも一層険しいものになっている。3月の代表ウィーク中にアルフォンソ・デイヴィスとダヨ・ウパメカーノが負傷して長期離脱となり、彼らの代役を務めると見られていた伊藤洋輝も3月29日に行われたブンデスリーガ第27節ザンクトパウリ戦で右足中足骨を再び骨折してしまった。
また、守備陣に故障者が続出している中で攻撃の牽引役であるジャマル・ムシアラも4日のアウクスブルク戦で左ハムストリングを負傷。復帰まで約6週間を要すると見られ、インテル戦には出場できない。

このように複数の主力選手を欠いていることに加えて、今シーズンのインテルが非常に充実したシーズンを過ごしていることも見過ごせない。セリエAでは現在2位ナポリに勝ち点4ポイント差をつけて首位、CLでもリーグフェーズ8試合で1失点しか許さず勝ち点19の4位で決勝トーナメント進出を決め、ラウンド16ではフェイエノールトを2戦合計4-1で下して8強へと駒を進めてきた。

このため、1990年代後半にバイエルンで活躍したチリアコ・スフォルツァ氏はドイツ紙『Sport Bild』とのインタビューの中で「この対戦に関してはインテルが優勢だと思う」と予想し、さらに以下のように語った。

「今のインテルは2,3年かけて築き上げたチームであり、その中で3-5-2という彼らにとって完璧なシステムを見つけた。アレッサンドロ・バストーニのいるディフェンスラインには安定感があり、ニコロ・バレッラを中心に構成される中盤もトップレベル。そしてマルクス・テュラムとラウタロ・マルティネスの2トップは常に極めて危険な存在であり、このチームはバイエルンに大きな問題をもたらすだろう」

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