神奈川ダービーは終盤にドラマ! 92分横浜FMに逆転許すも、99分に高井が劇的ヘディング弾を叩き込み、川崎Fが土壇場で勝ち点1を獲得

横浜FMが好調川崎Fを撃破する(画像はイメージ) photo/Getty Images

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後半終了間際に大きく動く

9日、ACLE参戦のため未消化だった2025明治安田J1リーグ第5節が行われ、川崎フロンターレと横浜F・マリノスが激突した。

神奈川ダービーと呼ばれる両者の対決だが、状況は真逆。川崎はここまで4勝3分1敗で6位につけており、長谷部新体制で好スタートを飾っている。一方のマリノスは1勝4分3敗で19位に沈んでおり、攻撃陣は4ゴールとリーグワーストと絶不調だ。

開始早々の2分、マリノスにアクシデント。小林との接触でキニョーネスがハムストリングを痛めたようで、トーマス・デンとの交代を余儀なくされる。
7分、試合が動く。ショートカウンターから左サイドをマルシーニョが突破すると、クロスは相手DFに当たるも、こぼれ球を大関が流し込み、川崎が先制に成功する。大関はこれがJ1初スタメンだったが、初ゴールをマークした。

追いかける形になったマリノスはボールを保持しながらチャンスを伺い、右サイドのヤン・マテウスと宮市を中心に相手ゴールに迫ろうと試みる。19分PA付近で高井からボールを奪った植中がシュートを放つも、これはチョン・ソンリョンのセーブに阻まれる。

先制した川崎はなかなかボールを握らせてもらえず、マリノスに回される時間が続くも、決定機は作らせない。

こう着状態が続いていたなか、40分に試合が動く。右サイドからヤン・マテウスがカットインすると、左足を思い切り振り抜く。グラウンダーのシュートはニアへ突き刺さり、攻め続けていたマリノスが前半のうちに同点に追いつく。

早い時間に先制したのは川崎だったが、その後はマリノスがボールを握り、同点に。1-1で前半を折り返す。

ハーフタイムに川崎が動く。マルシーニョと河原に代えて山本と脇坂を投入する。一方のマリノはメンバー交代なし。

メンバー交代の後、ボールを握れるようになった川崎が後半の立ち上がりは優勢に試合を進める。そんななか、61分に川崎は小林に代えて神田をピッチに。最前線を入れ替え、前への圧力を高める。

66分試合が動く。右サイドに流れた脇坂からピッチ中央でセサル・アイダルがボールを受けると、左足一閃。スーパーミドルはさすがの朴一圭でも止められず、川崎が勝ち越しゴールをマークする。

再び1点を追いかけることになったマリノスは72分、井上に代えて天野を投入し、流れを変えようと試みる。すると、75分にチャンス。右サイドを宮市が突破しクロスを上げると、遠野がヘディングで合わせるが、惜しくも枠を捉えることができず。

川崎は81分、左SBの田邉に代えて佐々木を投入。マリノスの攻撃の中心である右サイドのテコ入れを行う。87分には点を決めたセサル・アイダルを下げて、デビュー戦となる18歳土屋をピッチに入れる。

1点が必要なマリノスは88分、宮市のクロスを植中が合わせると、最後は天野が押し込み終了間際に貴重な同点ゴールをマークした。勢いに乗るマリノスは92分、左サイドで遠野、山根が粘り、クロスを上げると植中がシュート。これは阻まれるも、詰めていたヤン・マテウスが押し込み、終盤でマリノスが逆転。

逆転を許し1点が必要な川崎は猛攻を仕掛けると、99分値千金のゴールが生まれる。CKから日本代表DF高井がヘディングで合わせ、最後の最後で川崎が追いつく。

試合終盤に大きく動いた神奈川ダービーは両者最後まで譲らず、3-3で幕を閉じた。

川崎フロンターレ 3 - 3 横浜F・マリノス

川崎フロンターレ得点者
大関友翔(7分)、セサル・アイダル(66分)、高井幸大(90+9分)

横浜F・マリノス得点者
ヤン・マテウス(41分、90+2分)、天野純(89分)

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