バルセロナ相手に大敗のドルトムント 指揮官の決断したシステム変更に現地メディアから疑問の声

バルセロナ戦後のドルトムントの選手達 photo/Getty Images

序盤から圧倒され4失点

9日(現地時間)、ボルシア・ドルトムントはUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグでバルセロナと対戦し、0-4で敗れた。

国内リーグのブンデスリーガで2連勝を飾るなど調子が上向きつつある中で1stレグを迎えたドルトムントだったが、序盤からバルセロナのロベルト・レヴァンドフスキ、ラミン・ヤマル、ハフィーニャの3トップを抑えられずに再三にわたってピンチの場面を迎えると、25分にフリーキックの流れからハフィーニャにゴールを決められ失点。後半に入ってからは同点をめざして攻勢に出たが、逆に手薄になった背後のスペースをカウンター攻撃で狙われて3失点を許し、0-4で大敗した。

直近のブンデスリーガ2試合では3バックシステムで連勝していたドルトムントは、バルセロナとの試合でも同じフォーメーションを採用すると多くのドイツメディアは予想していた。

しかし、ニコ・コバチ監督は4バックシステムに戻してバルセロナ戦に臨み、自陣での守備では両ワイドの選手が下がって来て5バックを形成する3バックシステムと比べてディフェンスラインの人数が一人少ない4バックだったことでバルセロナの強力な前線3人により多くのスペースを与えてしまった。

このコバチ監督の采配についてはドイツ紙『Bild』も疑問を呈している。同紙はバルセロナ戦でのドルトムントの選手達とコバチ監督を6段階評価(1が最高、6が最低)で評価した記事を掲載し、コバチ監督には不合格点と言われる評価点5を下し、さらに以下のような寸評を加えている。

「ドルトムントが負けたこと、あるいはバルセロナが簡単にフィニッシュまで来れていたことの要因はコバチ監督の戦術変更にあるのではないか。彼は3バックと2トップを配したシステムでブンデスリーガで2連勝した後で再び4バックと前線の両サイドに速い選手を置く戦い方を選んだ。主な理由は自陣に引いて守るよりも高い位置からの守備とカウンターを狙っていたからだと思われるが、そのプランを実行に移すのは彼の選手達からすれば過度な要求だった」

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