2部では通用したポゼッションスタイルがプレミアではまるで機能せず 1シーズンでの2部降格が決まったサウサンプトンの見えぬ未来

2部降格が決まったサウサンプトン photo/Getty Images

来季からどう立て直すのか

先日トッテナムに1-3で敗れ、1シーズンでの2部降格が決まったサウサンプトン。その翌日には指揮官イヴァン・ユリッチの解任も決定し、来季からのチーム再建へ光の見えない状況だ。

サウサンプトンは2023年夏よりスタートしたラッセル・マーティン体制が上手く機能し、昨季プレミア昇格を決めた。マーティンのスタイルはボールを保持してゲームを支配することを目指すものだったが、これがプレミアの舞台では全く機能しなかった。

今季は開幕からポゼッション率こそ高かったものの、ビルドアップの部分でミスを連発。自陣でボールを失ったところからショートカウンターを喰らい、失点するパターンが続いてしまった。

サウサンプトンは昨年12月にマーティンを諦めてユリッチを招聘したが、状況は変わらず。あっさりと2部降格が決まってしまい、英『BBC』は来季からどうチームを立て直せばいいのか分からない状況になったと現状を心配している。結果論ではあるが、マーティン体制のまま改善策を練った方がマシだったかもしれない。

来季からの監督候補には、現在イングランド2部のシェフィールド・ウェンズデイを指揮するダニー・ロールらの名前が浮上している。ロールはライプツィヒやバイエルン、ドイツ代表でもアシスタントコーチを務めてきた実績を持つドイツ人監督で、まだ35歳と若い。現在ブライトンを指揮するファビアン・ヒュルツェラーを筆頭に、若手ドイツ人監督は近年のプレミアリーグで人気を集めてきた。

シェフィールド・ウェンズデイは現在2部で13位に留まっているが、ロールの評価は高い。同メディアも前線からのアグレッシブな守備を軸とするロールのサッカーがサウサンプトンに合うはずと見ているが、サウサンプトンは来季2部で復活できるだろうか。

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