今のインテルは3冠獲得したモウリーニョのチームに似てきた? アチェルビ、ダルミアンらベテランが躍動するところなど共通点も

バイエルンに先勝したインテル photo/Getty Images

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組織力は当時のチームにも負けていないか

まだ安心するには早すぎるが、インテルは先日行われたバイエルンとのチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグで2-1と勝利を収めた。アウェイで先勝出来たことには大きな価値があり、準決勝進出へ有利な立場にあるのは間違いない。

今季のインテルはリーグ戦でも首位をキープしており、コッパ・イタリアでは準決勝まで駒を進めている。準決勝1stレグでは因縁のライバルであるミランと1-1で引き分けているが、チーム状態が良いのはインテルの方だろう。

今季のインテルには3冠獲得の可能性が残っているわけだが、3冠といえばジョゼ・モウリーニョ体制での2009-10シーズンだ。伊『Calciomercato』は、当時のチームと今のチームには似た空気感があると主張している。
当時のインテルはMFウェズレイ・スナイデルやFWディエゴ・ミリート、DFルシオ、ワルテル・サムエル、ハビエル・サネッティなど各エリアに実力者がいたが、特定のスーパースターに依存していたわけではない。どちらかといえば強固な守備を軸とした組織力を武器に戦っていたチームで、同メディアはそこに現チームとの共通点があると感じているのだ。今のチームもシモーネ・インザーギの下で3バックシステムが完成しており、攻守の連動性も見事だ。

また、ベテラン選手が奮闘しているところも当時との共通点ではある。バイエルンとの1stレグでは37歳のDFフランチェスコ・アチェルビが最終ラインを統率しており、アチェルビは今も対人戦で抜群の強さを誇る。今季もマンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドやフィオレンティーナFWモイーズ・キーン、アタランタFWマテオ・レテギといった好調なFW陣をシャットアウトしており、読みの鋭さとパワーは若手にも負けていない。

さらに35歳のDFマッテオ・ダルミアンも、センターバックからウイングバックまでこなしてくれる万能DFだ。中盤で攻守に走り回る36歳のMFヘンリク・ムヒタリアンも貢献度は抜群で、彼らベテラン陣の働きは『いぶし銀』との表現がふさわしい。

当時もサネッティやエステバン・カンビアッソら経験豊富な選手たちの働きが効いていて、CLのようなビッグコンペティションを勝ち抜くにはベテランの力も必要だ。

果たして今季のインテルは3冠に届くのか。組織力ならばどのチームとも互角に戦えるはずだ。

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