“収容8270人”のスタジアムが揺れる ELで巻き起こるノルウェーのボデ・グリムト旋風が止まらない

ボデ・グリムトでプレイするペッター・ハウゲ photo/Getty Images

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EL制覇も不可能ではない

ノルウェーのボデ・グリムト旋風はまだ続くのだろうか。

10日にヨーロッパリーグ準々決勝1stレグでラツィオをホームに迎えたボデ・グリムトは、魅惑のパスサッカーでラツィオを圧倒。2-0と先勝を収めた。

近年のボデ・グリムトはヨーロッパリーグの舞台で躍動しており、特にイタリア勢との相性は良い。ホームでは2021年にローマを6-1で粉砕したこともある。今回はラツィオもその勢いに呑まれてしまった。本拠地アスプミラ・スタディオンは収容8270人と小規模なスタジアムだが、その熱気は凄まじい。
そのボデ・グリムトの左ウイングに入るのが、ミランやフランクフルトでプレイしてきたMFイェンス・ペッター・ハウゲだ。ペッター・ハウゲはボデ・グリムトのアカデミー出身者で、昨年に戻ってきた。まだ25歳と若い選手ではあるだが、欧州トップリーグでの経験も豊富だ。

今回のラツィオ戦でも左サイドからチャンスメイクを連発していたが、ペッター・ハウゲはホームでの戦いに絶対の自信を持っている。アスプミラ・スタディオンの芝は人工芝となっているようで、ボールの転がりが速いのだとか。それがボデ・グリムトが得意とするパスサッカーに合っているというのだ。

「僕たちはノルウェー最高のチームであり、明確なアイデンティティがある。(EL制覇を目指すか)もちろんだ。ホームアドバンテージもある。ここではボールの転がりが速い。僕たちはそれに慣れているけど、ラツィオは慣れていない。ローマがここで6失点した時もそうだ」

「このクラブは僕の人生だ。ここで育ってきた。16歳でデビューし、昨年はタイトルも獲れた。ここに戻ってくるのは最良の選択だったと思うし、ELでも優勝したい」(『Georgia dello Sport』より)。

ボデ・グリムトは選手間の距離が抜群で、ライン間に次々と選手が顔を出す。チームとしての目的がはっきりとしており、その組織力はかなりのレベルにある。まだアウェイでの2ndレグが残っているが、準決勝進出に限りなく近づいている。ペッター・ハウゲが掲げるEL制覇の目標も、チームの完成度を考えれば決して不可能なものではないはずだ。

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