サラーはマネーよりもサッカー選手としての野心を選んだ リヴァプール残留は2026W杯への意識も?「あと3年はトップレベルでプレイできる」

リヴァプールとの新契約にサインしたサラー photo/Getty Images

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サウジアラビアに向かえば5億ポンド近くの額を稼げたとも

一時は今季限りでの退団もあり得るかと思われたが、最終的には2027年までの新契約にサインしたリヴァプールFWモハメド・サラー。

今季全コンペティション合わせて32ゴール22アシストを記録しているサラーの残留はリヴァプールにとって大きすぎるプラスだが、サラーはなぜリヴァプールで戦い続ける道を選んだのか。

英『BBC』は、その答えがシンプルなものだと伝えている。高額サラリーを求めてサウジアラビアへ行くことよりも、トップリーグで戦い続ける方に魅力を感じたためだ。
「もしサラーにとってお金が最優先事項であれば、彼はリヴァプールを離れてサウジアラビアへ向かっていただろう。サウジアラビアでの経済的魅力は明らかで、情報筋によればサラーはサウジアラビアで5億ポンド程度の収入を得る見込みだったとも言われる。サウジアラビア側がサラーに接触を始めたのは昨年2月頃のこととされており、今後もアプローチは続く可能性が高い。しかし、現時点でサラーはマネーよりも選手としての野心を優先している。現在も絶好調であり、サラーはあと3年はトップレベルでプレイできると信じているのだ」

「サラーは今季のプレミアリーグ制覇を筆頭に、まだ欧州サッカーで達成すべきことが多くあると信じている。バロンドール獲得にも意欲的だ。またもう1つの要因として、エジプト代表として目指すワールドカップ、アフリカ・ネイションズカップの戦いへ向け、エリート選手たちと競い合っておきたいとの願望もあったとされる」

来年にはワールドカップ北中米大会が控えており、エジプトはサラーに加えてマンチェスター・シティFWオマル・マルムシュまで抱えている。その期待値は高く、32歳のサラーがベストな状態でワールドカップを戦えるのは来年が最後かもしれない。ワールドカップまでは欧州トップリーグで戦っておきたいと考えても不思議はない。

リヴァプールでは今季複数タイトル獲得の可能性があったが、年明けからややペースダウンしてしまった。EFL杯は準優勝、チャンピオンズリーグもパリ・サンジェルマンに敗れてしまった。しかしサラーが残るならば、来季以降も複数タイトルを狙っていくことは可能なはず。サラーがバロンドールを目指すならば、CL制覇はマストだ。サラーの契約延長に合わせ、来季以降の戦いへサポーターのワクワク感も増していることだろう。

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