モッタ体制より今の方がやりやすい? 昨季1ゴールだったボローニャFWが今季は8ゴールと躍動中「昨季はシュートチャンス少なかった」

ボローニャでプレイするエンドイェ photo/Getty Images

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前説ナポリ戦では美しいヒールシュートでゴール

昨季に続き、今季もセリエAでサプライズを起こしているのがボローニャだ。昨季は5位に入ったが、今季も現時点で5位とトップ4入りを狙える位置にある。

それもボローニャは今季開幕前に指揮官チアゴ・モッタが引き抜かれ、DFリッカルド・カラフィオーリはアーセナルへ、FWジョシュア・ザークツィーがマンチェスター・ユナイテッドへ引き抜かれている。戦力ダウンはあったはずだが、その中で昨季を上回るトップ4フィニッシュの可能性があるのは見事と言うしかない。

そのチームで大きく飛躍しているのが、スイス代表FWダン・エンドイェだ。2列目のウイングに入る機会が多い24歳のエンドイェは、前節のナポリ戦でも巧みなヒールショットから貴重な同点弾を記録している。
これでエンドイェは今季リーグ戦8ゴール3アシストとなったが、昨季のモッタ体制では1ゴール1アシストの成績に留まっていた。それが現在のヴィンチェンツォ・イタリアーノ体制では得点数を大きく伸ばしており、このあたりはイタリアーノの采配を称えるべきだろう。

『RMC Sport』によると、エンドイェはモッタ体制の昨季よりもゴール前でボールを受けられる機会が増えたと手応えを語っている。

「ナポリ戦でのゴールはキャリアでも最高の一撃だったね。本能的にヒールでシュートしようと思ったら、上手くいった。昨季は少し違ったスタイルだった。モッタ体制でのウイングはDFやMFがゲームを組み立てやすくするために、タッチライン際に張ってポジショニングする必要があったんだ。ゴールから遠ざかっていたから、当然シュートチャンスも少なかった。それが今季はゴールに向かった自由に動けるようになっていて、それで成績も向上した。もっと得点できるよう努力していきたい」

前政権の批判というわけではないはずだが、イタリアーノ体制の方がやりやすさを感じているのは確かなようだ。カラフィオーリとザークツィーが抜けたチームを進化させたイタリアーノの手腕は見事であり、エンドイェはブレイクのシーズンを過ごしている。

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