無敗優勝アーセナルよりも強かった? “プレミア最少15失点”で優勝した伝説の2004-05チェルシー「我々の方がはるかに優れていた」

圧倒的な強さでプレミアを制した2004-05のチェルシー photo/Getty Images

あの失点記録は今後も破られないか

イングランド・プレミアリーグではいくつも印象的なチャンピオンチームが誕生してきたが、その1つにジョゼ・モウリーニョが指揮した2004-05シーズンのチェルシーが挙げられる。

勝ち点95を稼いだ当時のチームで印象的だったのは、リーグ戦38試合で15失点にまとめた守備だ。これはプレミア史上最少の失点数であり、未だ破られる気配がない。

英『The Telegraph』では当時の優勝監督であるモウリーニョ、主力だったジョン・テリー、フランク・ランパードがあのシーズンを振り返っているが、モウリーニョは15失点の記録が破られることはないのではと語る。

「あの記録は絶対に破られないと思う。本当に難しい。優勝を決めた段階では、13失点だった。優勝が決まってからはメンタリティが変わったからね。あの記録はチェフ、テリー、ギャラス、カルバーリョだけではなく、全員での記録だ。最初のプレスをかけたFW陣、セットプレイの全員守備、戦術的な規律など、チーム全員の努力で成し遂げた記録だ」

その前の2003-04シーズンにはアーセナルが伝説の無敗優勝を果たしているが、テリーは当時のアーセナルよりも自分たちの方が良いチームだったと主張する。

「物議を醸す発言かもしれないが、2004-05シーズンの我々と無敗優勝時のアーセナルは比較にならないと思う。我々の方がはるかに優れていたよ。マンチェスター・シティに1試合負けたけど、それも負けるべきゲームではなかった。あの時のアーセナルは引き分けが12試合あった。我々は1敗8分で、あの失点記録も驚異的だと思う」

ランパードは「(自分たちは)無敗優勝のアーセナル、さらにはグアルディオラがシティで成し遂げたことに匹敵すると思う。間違いなくプレミア最高のチームの議論に値するチームだ」と続いている。

テリーやカルバーリョに加え、潰し屋のMFクロード・マケレレもおり、その鉄壁の守備をベースにFWディディエ・ドログバやMFジョー・コール、ランパードらが絡む攻撃も破壊力があった。

プレミア史上No.1のチームかは分からないが、15失点の記録が特別なことは確かだ。モウリーニョの監督キャリアでも最強チームの1つであることは間違いない。

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