再び名門アヤックスがエールディヴィジの首位に立てた理由 オランダ代表でもスーパーサブな197cmの大型FWの貢献

アヤックスで活躍するベグホルスト photo/Getty Images

19試合で8ゴールと見事な結果を出している

オランダ・エールディヴィジは、今季開幕前の時点では昨季に続いてPSVが優勝候補筆頭だった。昨季のPSVはリーグ戦で111ゴールと攻撃陣が爆発し、勝ち点91を稼いで優勝を果たしている。今季もPSVのライバルになるクラブは出てこないと考えられていたのだ。

しかし、今季29試合を消化した段階でPSVは2位だ。首位に立っているのは、PSVと並ぶオランダの名門アヤックスだ。

本来アヤックスもエールディヴィジの優勝候補ではあるのだが、昨季は大きく調子を落として5位でフィニッシュしていた。完成度ではPSVと差があり、今季もPSVとは戦えないとの評価だったのだ。

ところがPSVが中盤戦で勝ち点を取りこぼし、その隙にアヤックスが一気に首位へ躍り出た。現在両チームには9ポイントもの差がついている。

中でもオランダ『Algemeen Dagblad』が称賛するのは、昨夏にバーンリーからアヤックスに加入したオランダ代表FWボウト・ベグホルストだ。

オランダ代表でも43キャップを記録している32歳のボグホルストは経験も豊富で、197cmと圧倒的なサイズとパワーを備える大型ストライカーだ。そしてもう1つの強みとして、ベグホルストは途中出場から結果を残せる『スーパーサブ』の側面を持っているのだ。

オランダ代表でもスーパーサブの役割をこなしてきたが、それはアヤックスでも変わらない。今季はここまでリーグ戦19試合に出場して8ゴールを奪っているが、途中出場から奪った得点も多い。

13日に行われたエールディヴィジ第29節のヴィレムⅡ戦も同様で、ベグホルストは途中出場から決勝点を奪っている。3月末まで爪先の負傷で離脱していたのだが、復帰早々に途中出場から結果を出してくるあたりはさすがと言うべきか。

ベグホスルトは過去にもヘラクレスやAZなどオランダのクラブでプレイしてきたが、まだリーグ制覇の経験がない。クラブでのタイトルは、マンチェスター・ユナイテッド時代に獲得したカラバオ杯だけだ。今季はエールディヴィジ制覇へ絶好のチャンスであり、アヤックスも頼れるスーパーサブの力で再びのエールディヴィジ制覇へ歩みを進めている。

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